内容説明
「絶景廃線」と呼びたくなる路線がある。瀬戸大橋の見える下津井電鉄、景勝地・耶馬渓の真ん中を走る大分交通耶馬渓線などだ。他方で、ありふれた景色の中を通っているが、歩いてみると何とも楽しい路線も少なくない。鉄道をこよなく愛する著者が五年をかけて全国の廃線跡を踏破。往時の威容に思いを馳せつつ、現在の姿を活写する。北は道東の国鉄根北線から南は鹿児島交通南薩線まで、精選五〇路線を紹介する廃線案内。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
228
全国各地の廃線ルートをブラリと歩いて行った本書。知ってる地域はあるあるで読めたし知らない地域は行ってみたく思えた。2019/11/21
まーくん
102
著者梯さんの『サガレン』を読み、もうオタクに違いないと感想を記したら、読み友さんより本書を紹介され立派なオタクだと太鼓判を押されました。梯さんは5歳の時、父君が九州から北海道へ転勤となり家族揃って列車で(この頃はまだ列車が普通だ)移動され、子供心に非日常の体験に胸躍ったたそう。廃線歩きは地上の水平方向の地理的な旅に、過去に向かって垂直方向にさかのぼる歴史的な旅が加わるという。かつて旅した北海道の長大廃線を期待するも、紹介されている廃線は盲腸線など短距離線が多く、尤も”歩く”には長い路線は無理だなと納得。2020/08/03
雲をみるひと
39
鉄道廃線跡の探訪エッセイ。日本全国の新旧の路線が取り上げられているが、各編の分量が同じこともあり、全編に統一感がある。鉄道の技術的な面ではなく情的な面が強調されているところは好き嫌いがあるかもしれないが、逆に鉄道ファン以外でも楽しめると思う。2021/11/02
koji
37
梯さんによれば、廃線マニアの基本は、(鉄道・歴史・地理)好き×徒歩を苦にしないこと(但し危険は絶対避けること)×探偵気分を持っている人。私にも資格がありそうですね。頑張ります。さてこの本は、基本情報(廃止の区間・時期・距離)、地図、写真に本文を加えて4頁1鉄道、50鉄道が紹介されています。梯さんの文は、マニアらしい正確さを維持しながら、どこまでも優しい視線で探訪した喜びを語っておりとても読み易いですね。最期に一つ。50数年前に家族で住んでいた佐賀の借家の庭のすぐ上を、佐賀線が通っていました。懐かしい思い出2024/06/11
ユー
35
新たなジャンルとして理解しても良いのでしょうか。現役を退いた路線が再び脚光を浴びる時。動いていなくても物語として紡ぐ事が出来るのは大変素晴らしいと思います。 2022/12/13
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