内容説明
♪ドんぐりころころドんぶりこぉ……
ある日突然、頭の中で鳴り出した童謡。
気づくと彼は会社の机の上に立ち、熱唱を…
「どんぐりころころ」より
聞くと呪われる歌、演奏すると死ぬ曲、霊が憑いてる楽器……
音楽に纏わる空恐ろしい話を集めた実話怪談集!
●出産した妻が無意識に口ずさむ子守歌。夫はその不気味な歌詞に聞き覚えが…「子守らない歌」
●身の回りで聞こえるメロディがすべて同じ曲に聞こえる異質な世界。果たしてそれは現実化…「緑閃光」
●トランペット奏者だけが何人も死んでいるブラスバンド。死者の共通点はある曲の演奏に…「この素晴らしき世界」
●質屋で格安で購入した高級三味線。弾くと赤ん坊の泣き声が…「泣き三味線」
●自宅で時々聞こえてくる民族音楽の打楽器演奏。微かな音の出どころは意外な場所に…「モーメント」
●あるホールの楽屋にある座ってはいけない椅子。座った者は必ず体調を崩し…「第三楽屋の出入り口」
●戦争から帰ってきた曾祖父の慰問袋にあった持ち主不明のハーモニカ。夜、机の上に置いておくと…「慰問袋」
●岸戦没者の引揚げ船に向かって「海ゆかば」を唄う少女の霊。偶然その歌声を聞いてしまった二人の漁師は…「水漬く屍」
他、聞くも地獄、奏でるも地獄の調べ38話収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
27
初っ端の「子守らない歌」と「この素晴らしき世界」が気に入りました。特にあるパートの楽器の人だけ不幸になるのは何でなのか気になるし。音楽と怪談と言えばピアノか放課後のチャイムのイメージなんですよね。あとライブハウスはよく出ると聞いたことあります。2023/07/20
佐倉
17
つくね乱蔵『子守らない歌』が切れ味鋭く厭な話。近所から聞こえてくる虐待の痕跡らしき歌。歌ではないが個人的に似た体験をしたことがあったので印象に残った。高田公太『ファンタスティック・ピアノ』とつくね乱蔵『泣き三味線』は人を魅了する楽器というモチーフ。特に後者は三味線は皮を用いるという事実を知ると厭な解釈に行きついてしまう。雨宮淳司『水漬く屍』は時間経過の壮大さと歌の解釈、起きた事件が気持ち悪かった。久田樹生『Suit』は伝奇ホラー的な大作。元々の十数ページあったものも読んでみたい。というか続報を知りたい。2023/07/19
misui
8
高野真「まだ、やっている」、伝奇小説的な雨宮淳司「水漬く屍」。音楽と怪談、相性悪いのでは…と思いながら読みました。2023/07/04
tow
5
あまり怖さは感じなかった一冊。ねこや堂さん目当て。2024/01/22
永夢👻
5
身近にある音楽、クラシック、音楽室などの音楽にまつわる実話怪談。 聞コエテクル音楽には、もしかしたら恐怖が潜んでいるかも。 《キーンコーンカーンコーン》が、暫く怖いかも。2023/07/21
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