内容説明
「寿限無」「饅頭こわい」「時そば」等、題名だけをご存知の方も多いと思います。噺家が一人で座布団に座り、扇子と手拭いだけで表現し、いろんな人物が登場する。毎度同じところで笑うのに新鮮でおもしろい。
落語は日々の暮らしの楽しさや人生のアクシデント、気持ちが沈んだときに、うまくやり過ごせるヒントを教えて、助けてくれます。
落語好きだった祖父の影響から幼少時より落語に親しみ約30年。落語コンシェルジュの著者が、「藝」の粋を知るため、川柳川柳、快楽亭ブラック、立川左談次、立川だん子、 立川龍志、春風亭一花、本牧亭の席亭清水孝子、前田五郎にインタビューを試みた。
マニアにも初心者にも、おもしろいエピソードが満載の本。
【目次】
第一章 川柳川柳師匠
第二章 快楽亭ブラック師匠
第三章 立川左談次師匠
第四章 立川龍志師匠
第五章 立川だん子さん
第六章 春風亭一花さん
第七章 前田五郎師匠
第八章 本牧亭席亭・清水孝子氏
番外 ブラック師匠と私
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
62
昨年2023年に発売されたインタビュー集なのですが、最後のブラック師匠だけが2023年でその他は2018年前後のインタビューです。著者の好みなのだろうが、立川流を異端と見なしていいかわからないが、川柳師匠は異端と言っていいのでしょう。落語が好きといっていながらコメディ№1の前田五郎さんが掲載されている、実は、このインタビューがいちばん面白い。落語コンシェルジュとは一体何者なのだろう。2024/02/28
姉勤
34
コンシェルジュ;宿泊者の町案内、御用聞きを賜う職。八人のインタビュー集。落語好きを拗らせた感がある本書の芸人(席亭)ラインナップは、メジャーな名所というより、言っては悪いが場末の風俗案内な感もある。個人的に席亭の方以外は全員木戸を払って席で聴き、晩年の芸に間に合えた故人3人含め、ご登場の噺家の口演は、気軽には聴けないのかな。芸論を聞くというよりも、棲んでいた時代と世界、人たちの気風、世にも稀なエピソードを垣間見る気分。その巷間的な空気は、売れっ子や笑点メンバー志向なものを所望するなら反りはあわないと思う。2023/07/12
gtn
25
コメディ№1前田五郎へのインタビュー。師浅草四郎への思い、新喜劇では芽が出ないと、同じ座員の坂田利夫に声をかけ、コンビを組んだ経過等、興味深い話が尽きない。坂田とは後に険悪な仲となるが、アホの坂田で相方だけが売れ出した頃、自分に対する坂田の配慮が全くなかったのが原因と語る。また、カウスボタンにも言及。「あいつらネタ何十年と変わらない」「(面白くないので)お客さんが全部トイレへ行ったり、椅子を立ってスーっと姿消す」と手厳しい。例の"冤罪事件"は、その"正論"が原因ではと勘繰りたくなる。2023/08/20
せつお
8
前田五郎さんのところだけゆっくり読む、相方は亡くなったときすごく取り上げるマスコミだったが、前田さんが亡くなったときは小さい記事だったのを記憶している。 大きな事務所に抗った人だからか 五郎さんに不幸だったのは娘さんが自分を解雇した会社に入り 事務所関係者と結婚したこと 五郎さんは創業家側についたとブラック師は言っていたが、吉本の御家騒動について語れることなく亡くなったのは残念。 2024/02/17
せつお
8
快楽亭ブラック師を通じて購入 いわゆる 名人上手ではない落語家ではなく 一癖二癖ある落語家さんに著者がインタビューした本 川柳川柳師がまさか認知症になるとは・・・すごいショックでした 代表作「ガーコン」の枕でケチョンケチョンに言われる「これが私の生きる道」がもう聞けないと思うと悲しい あとは立川流の女流落語家さんと 一朝師門下の一花さんに弟子入りの経緯や前座の仕事など興味深かった2023/06/14
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