内容説明
差別、偏見に晒されるギャンブル依存。依存症に対し医療と自助団体に ぐだけの従来の対応に異議を唱え、目前の現象に惑わされず、その人の生活・成育・家族歴等の複合的背景から、その人に合った個別的な人生支援を提案する。
【目次】
はじめに――問題の本質はどこにあるのか
第1章 従来の方法では苦しむ人がたくさんいる!
「依存症は病気」だと考えていた活動初期(2000年~2005年頃)
発達障害や知的障害がある人に向きあった変革期(2005年頃~2012年頃)
暮らし・仕事・余暇の視点に基づく個別支援へ(2012年~2020年頃)
コロナ禍での変化の時期(2020年~2022年)
どのように向きあえばよいのか
第2章 さまざまな当事者と家族のケース
若者のケースと家族支援
女性のケース―ハラスメントとの関係
知的障害のケース
家族からの相談のケース
第3章 専門家(児童精神科医、東京都自閉症協会 前理事長 など)との対談
人生を変えてやろうなんておこがましい――児童精神科医・朝倉新さん
関わりの基本は「本人理解」―東京都自閉症協会前理事長・今井忠さん
不動産業は人生支援―不動産業・小野寺正夫さん
ただともに「ある」こと―社会福祉職・大橋俊弘さん
障害制度を利用するデメリットも大きい―研究者・宮永耕さん
特別寄稿――物質使用障害の常識を安易に持ち込まないで
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
納間田 圭
124
問題は…ギャンブルの存在が僕らの日常に欠かせないものになっている事。考えてみたらギャンブルや賭け事をするのは…人だけ。他の動物はやらない。じゃ…何で人はそれをやるのだろうか?。そんな事を考えても…仕方ないし何も始まらない。頭のいい人間が儲けるために考えた人々を破滅に導くギャンブル。「病気なんだから仕方ない」ってことで…括ってしまうのは乱暴だと思う。本当に…仕方ないのだろうか?。それを言い訳して、頑張って生きている人々の援助がある事を援助される側は知っているのだろうか?言いたいことは…絶えない絶えない2022/10/05
こばまり
49
病名で一括りにしてしまうと、キュアとケアが画一的になり効果が期待できないとの主張だが、生活歴や生育歴、障害の有無等が大きく作用しているのが容易に想像できる当依存の場合、そりゃカスタマイズして当然だろうとあっさり納得してしまうのは私が門外漢だからか。2022/07/24
香菜子(かなこ・Kanako)
22
誤解だらけの「ギャンブル依存症」;当事者に向き合う支援のすすめ。中村 努先生、高澤 和彦先生、稲村 厚先生の著書。ギャンブル依存症の当事者に対して上から目線で偉そうにお説教したり批判したり軽蔑したりしても何も解決しない。ギャンブル依存症の当事者に対して上から目線で偉そうにお説教したり批判したり軽蔑するのではなくて心に寄り添って専門家の力を借りながら支援をすること。2023/08/18
kanki
13
発達障害という視点からのギャンブル、人物理解と対応。勉強になった2023/03/14
Asakura Arata
7
ワンデイポートの歴史が俯瞰できて面白い。やはりそれぞれの方に寄り添ってなんぼのことかと思う。当たり前だが。 小生のインタビューも載せていただいている。2022/06/19
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