上海の日本人街・虹口

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上海の日本人街・虹口

  • 著者名:横山宏章【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 彩流社(2023/06発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784779123344

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内容説明

古くから長崎と上海は東シナ海を挟んだ 海のゴールデン・ルートだった。 帝国主義の時代、欧米の強は中国を蚕食し各地に治外法権の租界を形成した。上海の共同租界の一角に作られた日本人街には10万超の人々が活動し、多くが長崎人だった。その歩みを長崎人の関わりを通して描く、日中関係の側面史。

【収録内容】
序言
Ⅰ「魔都」といわれた上海
Ⅱ 虹口に形成された日本人街
Ⅲ 上海と長崎の結びつき
Ⅳ 上海の夜を彩った長崎の女性たち
Ⅴ 増大する日本人の進出
Ⅵ 上海の反日ストライキ――「五・三〇運動」
Ⅶ 第一次上海事変(1932年)――戦争のなかの上海
Ⅷ 第二次上海事変(1937年)――日本の上海占領へ
Ⅸ 中国から見た二つの上海事変
Ⅹ 日本人街の崩壊と上海日本人居留民の引揚げ
後記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カステイラ

1
「長崎県上海市」の別名もあった上海の日本租界。その別名は単に長崎との地理的な近さが生み出した、他県より群を抜いて多い長崎出身者の存在、租界内で定着した長崎文化があった要素も含んだものだと分かり、改めて言い得て妙と感じる。ただここも引用かというくらい引用が多いのが気になった。個人的には送り出した側の長崎の様子を知りたかった(著者が担当した長崎市史の上海関係部分を読んでということだろうか)。2018/12/21

IvyOribe

1
作者は日本人だが、日本の資料のみならず、中国側の資料も記載し、日本善がりになっていない。 作者の感情よりも事実がたんたんと書かれているので、読み終えた後に抱くの感想 は人それぞれではないだろうか。自分で上海について、植民地について考える良い機会を与えられた気がする。2018/02/03

藤井宏

1
読み終えるのに時間がかかってしまった。(1)地理的距離の近さが故に長崎県の人が上海に多く渡っていた、(2)高杉晋作らが訪れた時期の上海の風景、(3)第一次上海事変後の排日運動に対し、帝国主義的侵略の成果であるという意識を忘れ、商権が不正に侵害されているという当時の日本人の価値観、(4)日本がポツダム宣言を受諾し、敗戦国となった時、蒋介石の国民政府が中国に残る人民に報復してはならないと声明を発表したこと、などがこの本のサマリーか。2017/11/08

鈴木貴博

0
上海の共同租界の外れにあって、日本人が多く生活し日本人街を形成していた虹口地区。その歴史等について、長崎との関係を中心に概説。興味深く読んだ。2017/07/23

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