図書館のお夜食

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図書館のお夜食

  • ISBN:9784591178249

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内容説明

東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった――。 「三千円の使いかた」「ランチ酒」の原田ひ香が描く、本×ご飯×仕事を味わう、心に染みる長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

627
原田 ひ香は、新作中心に読んでいる作家です。本書の設定は好さそうだったのですが、続編があるからかも知れないと思いつつ、著者としては内容もエンディングも中途半端でした。 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008428.html2023/07/25

ノンケ女医長

581
こんな図書館があったら、本当に素晴らしいと思う。さすが原田ひ香、着想に恐れ入った。書き手が自身の体調を案じるようになったとき、書籍がこの先どう扱われていくのか、本当はとても不安だと思う。読者だって、天国へ旅立った作家の本を弔う気持ちで読みたくなる。両者の想いを叶えてくれる場所を小説で上手く表現されている。採用面接に姿を見せず、加工した声でやりとりするオーナー。その理由は作品後半に明らかになるが、熾烈な人生経験をしたからこそ、夜の図書館を誕生させられた。今後全作デジタル化になっても、こういう図書館は必要。2023/07/30

hirokun

431
星3 夜間だけ開館する図書館。蔵書は、亡くなった作家の蔵書のみ。面白い設定の図書館で、文章も読みやすいのだが、最後の終わり方が中途半端というより、まだ描き足りなくて、上下巻の小説の上巻のみを読み終わった感じ。原田さんの作品は、そんなに読んでいるわけではないが、こんな感じの作品が多いのだろうか?2023/07/23

Karl Heintz Schneider

415
武蔵野の面影を色濃く残す街のはずれにあるひっそり佇む「夜の図書館」。開館時間は午後7時から12時まで。蔵書は全て亡くなった作者のもの限定。社員寮には賄いがあるのだがそのメニューは図書館にある本に出てくる料理に限られる。しろばんばのカレー・ままやの人参ご飯・田辺聖子の鰯のたいたんとおからのたいたん。これらの本を読んだことはないけれど、どれもおいしそう。夜の図書館には個性的なメンバーがそろうがそろうが、各章ごとに徐々に彼らの人となりやここに勤めることになった経緯が紹介される。これって連続ドラマ化を意識してる?2023/09/25

うっちー

380
それぞれの題材が終わってない感じ。続編の伏線なのでしょうか?2023/11/07

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