内容説明
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上海、北京から西域まで、現地取材の中国麺尽くし。中国の12の都市・地域の代表的麺約300種が撩乱。シルクロ-ドならぬメンロ-ドをたどりながら、麺文化を考える。
●私は中国を歩いて数多くの麺を見てきたが、その作り方、形状、味わい、具材や湯のとり方は違っても、原理は等しく同じであることを知った。つまり、雑穀を粉にして水を加えて練り、ドゥと呼ばれる固まりを作る。麺作りの根本はすべてここからはじまっている。
麺は中国人の発明である。さらに、麺を蒸す、煮る、焼く、揚げるという技術の発明も中国人によるものである。
私は中国における麺の究極の表現は”拉麺(ラーメン)”だと信じて疑わない。もともと、ドゥを手でちぎったり、指で丸めたり、竹で削ったりしながら、人々は一番おいしい麺を志向してきたのである。 ――本文194頁より抜粋
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
suzuki
6
即席麵を発明した著者による中国の麺文化探求の旅。 豊富な写真で、1988年の中国各地の麺料理や市場等の風景を紹介。 北京上海など大都市圏は当時とガラ変してそうだけど、地方都市はどうなんだろう。。 麺料理は小麦のドゥを作るところまで同じだが、そこからの調理のバリエーションが様々で面白い。 トルファンあたりの、かつての東西文明が出会ったあたりでの、麺のルーツ東西どっちか議論など面白かった。2025/03/07
澤水月
5
初刊行1988まさにバブル期のメセナ、日清の安藤百福が「麺」のルーツ求め中国を旅。カラー写真豊富。「厦門は日本人好みの味や食多い」記述に中国旅行を楽しんだ芥川龍之介の紀行思う。刀削麺や「豚肉だけで作る麺(燕皮)」「(ウイグル・イスラム混じり豚回避の)蘭州牛麺」が40年ほどで日本の外食にあるのも隔世。ページが写真図版でメモ取れないが脱線写真の「羊をナン窯で丸焼きしリボンなどでお飾り」な食べ物(?)が気になってならない。読了1/312025/01/31
ポノちゃん
3
安藤百福さんが中国を旅しながら本場の味わいと技術にふれる良書。2019/03/21
ワタナベ読書愛
1
1988年刊行。昭和62年(1987年)に中国各地を取材し、実食し、写真に収めた数々の面料理や現地の風景などを紹介。食文化の違いを受け入れ、尊重し、真摯な態度で真剣に麺類と向かい合った筆者の情熱が感じられる。スピード感があり、ドラマチックな文章力に舌を巻く。上海、蘭州、成都、北京、烏魯木斉など、地域の特徴や食文化に貢献した人物、歴史など様々なエピソードが紹介される。情報量が多いのに読みやすい。写真ページが4割くらいあり、文字を解読しないで一見してわかる新設設計。それにしても中国は広く、実に多様。貴重な資料2021/12/27
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