歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術

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歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術

  • ISBN:9784309208756

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内容説明

「自分の人生を、主導権をもって歩き続けるとはどんなことか?」北欧における世界文学の道先案内人が、作家達の言葉に触れながら思索を深める哲学紀行。現代ノルウェーの金字塔的作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

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47
『歩くことは、最高の社交だ。歩くことで自分自身と二人きりになるのだから』(本文より)この帯に誘われ手に取りました。空想なのか良くわからない性的描写が入ってくる章もあって…正直苦手。自分が男性だったらもっと著者の気持ちに寄り添えたのかなぁと、感じました。しかしながら著者のように、あるがまま気負わずページをめくって著者の思索に入り込めた時は、「あぁ😌ゆったりとした良い読書時間を、楽しめたなぁ」と思える時もあり、この本への感想は、良いとも悪いとも言い切れず、正直つかみどころのない書籍でした。2023/08/16

Apple

26
思う存分読書をし,ゴチャゴチャとした文明から距離を置き,歩いて旅をする・・・。何か夢のような話でありますが,家族や仕事を犠牲にする覚悟のようなものが必要そうな道だなあと感じました.「言葉と文学に溢れた人生を生きる」ことはそれなりの苦難も伴うということが感じられました。今より少しでも余暇が得られたら,再び手に取ってみたい本です。「読書とは旅である」というような言葉を聞くことがありますが,小説であり紀行文であり随筆であるこの本を読んだ時,私は少しその意味を実感した気がしました。2025/09/16

かもめ通信

24
歩くことと作家として生きることを軸に、先人たちの足跡を追う文学論的な側面を持つこの本の文章は、時に紀行文のようでもあり、自伝的小説のようでもあり、エッセイ集であって、ところどころとても私的な日記のようでもあるという不思議な形で、作家はまさに文学という広大な大地を縦横無尽に歩き回っているかのよう。けれども、美しい風景を目にしても、旅先で出会った誰かと肌を重ねようとしても、飲んだくれても、美味しいものを食べていても、なんだか妙に落ち着かなくて、私はちょっと歩き疲れて、遠まきに、歩いている作家を眺めていた。2023/05/15

フランソワーズ

10
「歩くこと」。老若男女、偉人も凡人も、善人も悪人も、等しく与えられた、当たり前すぎること。でも作者は哲学的効用とも呼べる例を次々に挙げてゆく。ルソーをはじめ、あまたの文学者や画家、音楽家、哲学者などをひいて、エッセーのように紹介する。そしてその実践編とでも言える、物語を用意している。その二つが重層的に絡み合い、先のテーマを掘り下げてゆく。特にエッセー的なところでは、示唆に富む箇所がいくつあって、とても興味深かった。→2023/10/24

おだまん

9
まったくもってタイトル通りの不思議な小説。読みながら主人公と一緒に歩くことによりジャンルを超えた知的な世界へ旅をさせてくれる本。歩いている自分といれば孤独ではなくなる。2024/02/24

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