中公文庫<br> 残奏

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中公文庫
残奏

  • 著者名:佐藤青南【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 中央公論新社(2023/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122073906

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内容説明

人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。殺人事件として、警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子ともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校吹奏楽部を訪れたふたりはそこで、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。慟哭のミステリ。文庫書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ren5000

49
シリーズ3作目。相変わらず音喜多と鳴海の掛け合いやコツコツと事件を追っていく過程も安定の面白さでした。今回は楽器というより吹奏楽部での悲しい真相で動悸としては前2作と比べて弱いかなという印象でした。徐々に明らかになる鳴海の過去もシリーズ通しての楽しみなので続刊楽しみにしています。2023/11/27

fuku3

48
2023.8.28読了。シリーズ第3弾。人気ロックバンドのメンバー古溝が殺された!玉堤署に捜査本部が立ち音喜多と鳴海が一年振りにコンビを組んだ!鳴海桜子の刑事としての能力の高さは署内でも浸透しエースとして扱われいる!桜子の推理で犯人は早々に元ヤクザの宮城和雄と判明!動機や証拠集めの為に宮城の地元苫小牧に音喜多と鳴海は飛んだ…。前回までは変な子⁉︎だったが桜子がとても面白い!他人の顔が識別出来ない相貌失認だが顔以外の洞察力が以上に高い!音大出で有望視された声楽家!酒癖が悪い!こんな事件解決の方法があるとは!2023/08/28

kei302

45
音楽隊の歌姫への道が遠ざかってゆく・というか、事件捜査にやりがいを感じるようになってきた鳴海桜子。内面の葛藤部分がそれほど描かれてはいないが、桜子よ、日々の練習なしで歌えるのも弾けるのも期間限定、ウデも喉も練習しないと衰えるのです…実感。ラストのフルートとの共演がよかった。なるほど、そうきたか! 驚きでしたが、納得の展開。2023/10/19

森オサム

43
音喜多&鳴海シリーズ三作目。前作から一年後三度コンビを組んだ事件は、飛び降り?、突き落とし?、と言う物で、殺人事件では有るがやや地味な感じ。二人がコツコツと聞き込みを続け犯人に迫るタイプで、背景に社会的なテーマが有るのがこのシリーズの作風でしょうか。そこに鳴海のキャラが浮くかハマるか、と言う所ですが、本作は非常に面白かったです。帯にある、慟哭のミステリーと言う程では無かったですが、社会派ミステリーとしてやり切れない動機が切なかったですね。何故この表紙?、と思いましたが、そう来るか!、シリーズ続編にも期待。2023/09/18

+なお+

42
音喜多弦と鳴海桜子の3作目。全国大会に出場する高校の吹奏楽部顧問の息子の自殺。そして20年後、人気ロックバンドのメンバーが殺害される。読み始めてすぐに引き込まれて一気読みでした。「不幸になってればいいな」という言葉に「それ以上に幸せになるべきだ」言う鳴海。憎むべき人は、罪の記憶もなく成功者となっていて悔しい。今回の最後はちょっと無理矢理な感じがあったのだけれど次回へ続ける布石なのだろうか。2024/03/04

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