内容説明
育成年代のリアルを描く、サッカー小説!
小柄で野性的な太陽は、Jリーグのジュニアユースへ入団する。Aチームへと順調に昇格するが、本来のポジションであるフォワードではなく、ミッドフィールダーとして試合で起用されることに苦しんでいた。一方、大型で知性的な月人は、街クラブへ入った。身長の伸びに身体感覚がついてこない状態に陥るも、祖父のサポートや、ラダートレーニングの成果もあり、成長にフィットした動きを手に入れる。試合でも活躍し、地区のトレセンに呼ばれるようになる。活躍を聞いた太陽は、月人の試合を見に行く。そのプレーに感化され、太陽の迷いは吹っ切れた。そして、二人は三年ぶりに対決する。
「サッカーボーイズ」シリーズに並ぶ、育成年代のリアルを描いた本格サッカー小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
6
プロのサッカー選手を目指す太陽が、違う学校で、身体的に恵まれている月人を遠目に意識しながら、過ごした中学時代の物語。知らない世界だけに、プロに至る道がいろいろあるのだな、それぞれに厳しさがあるのだな、そのときの上位にいるチームが最適な選択であるとは限らないのだな、とか、いろいろ気づかされることが多かった。情熱を持ち続けて上を目指すことの困難さ、重要さ軸に、感動的なシーンも多かった。2024/03/20
hands
0
前編で続きが気になっていたところ、ちょうど発売されたので読んだ。 太陽と月人、全然違うジュニアユースに進んでそれぞれ違う形で成長していく様は面白かった。 ユースのセレクションで歩夢を含め揃い、この後どうなるのか気になる。 今ジュニアユースの選択に悩んでいる息子もジュニアユースに入ったら、太陽のように「俺の選択は正しかったのだろうか」と悩んだりするのだろうか、月人のように楽しみながら時に悩んで成長して欲しい2023/08/09