日本経済新聞出版<br> 日本銀行 虚像と実像 検証25年緩和

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日本経済新聞出版
日本銀行 虚像と実像 検証25年緩和

  • 著者名:河浪武史【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2023/06発売)
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  • ISBN:9784296117857

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内容説明

停滞が続く日本経済。閉塞感とポピュリズムが同時に強まる間、日銀はスケープゴートにされ、ラストリゾートにされ、常に主役の一人で居続けた。速水氏、福井氏、白川氏、黒田氏、そして植田氏と、日銀トップが何を考え、裏で誰が動き、結果として日本経済に何をもたらしたのか。歴史的事実を掘り起こしながら、25年間の日銀緩和を検証する。

●日銀の25年を検証。
 98年の新日銀法は、日銀の独立性を高め、自由度も高めたはずだったが、それぞれの総裁が政争に巻き込まれ、手足を縛られる状態が続いた。リーマン・ショック、東日本大震災の前後には政権交代などもあり、方針は二転三転。「日銀の独立」を主張したことで、そっぽを向かれた総裁もいた。

 本書は23年4月の新総裁誕生とともに日銀に注目が集まる中、これまでの25年を振り返る内容。人事抗争なども精緻に書かれ、金融読み物として読む人を飽きさせない。「誰も総裁をやりたくない」とまで言われる日銀の課題は何かを、過去から検証する。

目次

序章 日銀と通念の破壊者
第1章 初の経済学者総裁の誕生(2023年~)
第2章 アベノミクス、世紀の実験(2013~18年)
第3章 最長総裁、黒田氏の無念(2018~23年)
第4章 「アクシデントの総裁」白川氏(2008~13年)
第5章 デフレの始まり、速水氏・福井氏(1998~2008年)
第6章 苦悶のパウエルFRB(2020年~)
第7章 魔法の杖はない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

50
日本銀行の速水、福井、白川、黒川の4人の総裁の25年間の金融政策の解説と検証。人物や人間関係にも触れられている。著者は先に読んだ「みずほ、迷走の20年」の日本経済新聞社 金融・市場ユニット金融部長。かつて公定歩合と呼んでいたものが政策金利になったこと、日本銀行は独立しているものと思っていたが、内閣の承認を得られなければ総裁が決められないこと、黒川総裁時代の異次元の緩和とは金利だけでなく、日銀が国債を大量に購入しその資金を市場に流出させることなど、私にとって、いま初めて知ることも多かった。デフレをインフレ⇒2023/07/29

takao

3
ふむ2024/09/03

お抹茶

2
植田総裁から福井総裁までを遡っていく叙述スタイル。先行き不透明な金融に対し,政争の海外からの圧力に巻き込まれないように政策を「発明」するのがいかに難しいかが伝わってくる。歴代総裁のみならず,日銀のプリンス・雨宮前副総裁など切れ者揃いの組織に感嘆する。もっとも,ゼロインフレのノルムを変えたかった黒田総裁は,主流派マクロ経済学のようには実体経済を動かせなかった。もともとゼロ金利政策という動ける余地が小さかったというのも苦労の一因。総裁人事の舞台裏を明かせるのは日経記者の面目躍如。リフレ派にやや否定的な論調か。2023/09/06

watcho

1
85点2024/01/30

kentake

1
日銀の金融政策が景気や為替に影響を与えるメカニズムは複雑で、企業や国民が必ずしも経済合理性から期待される行動を取らないこともあり、上手くいかないことが多い。 本書は日銀が旧大蔵省の監督下から独立した1998年以降、それぞれの時代に取った金融政策が経済にどのように影響し現在に至っているかを分析したもの。 日本が長期デフレに陥った原因は、バブル崩壊後の景気刺激策として導入した超低金利政策が、不動産損失の顕在化を避けるための追い貸しを助長し、膨大な不良債権を発生させた点に遡ることができるという指摘には納得した。2023/12/21

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