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内容説明
周回遅れの改革は実るか。
2030年に向けた成長へと踏み出したパナソニックの挑戦を追う
持ち株会社制への移行を機に、矢継ぎ早に変革の手を打つパナソニックホールディングス(HD)。
「周回遅れ」と揶揄された巨大企業が、事業会社への権限委譲によって現場が自律的に動き出し、かつての輝きを取り戻そうとしている。
「松下幸之助流」を現代に適合させながら、日本企業の新しい形を模索するパナソニックHDの実像を、最前線の取材記者が描き出す。
楠見雄規氏&全事業会社のトップインタビューも収録。
目次
第1章 道をひらく、ホールディングス発足
第2章 新生パナソニック、現場からの変革
第3章 多様化する社員、進化する働き方
第4章 脱しがらみへ、外部人材が変革を加速
第5章「環境革新」で成長は次のステージへ
第6章 スポーツを広告塔からビジネスに
第7章 再成長の芽を探せ、各事業部門が描く戦略
第8章 トップが語る、2030年のPanasonic Holdings
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
109
関西人にはパナソニックさんへの思い入れがある。だから、近年の凋落が心配でならず、「再起」の内容に大いに期待したが、ちっとも胸が躍らない。会社の戦略自体に胸躍らないというより、日経新聞の記者が描く企業の姿に空虚感を覚えてしまう。記者にとって、企業とは経営者や経営戦略が全てなんだろう。幹部のインタビュー、M&A、外部人材登用、ユニークな社員紹介など、会社の大本営発表をお追従するような記事が並ぶ本書からは、この会社のコアとなる強さ(技術力、販売力等)とそれを支える優秀な従業員たちへの思いやりは全く感じられない。2023/08/16
ぼっちゃん
40
日経産業新聞に連載された「Panasonic再起」を書籍化した書。持ち株会社化しそれぞれの会社で判断できるようになったのでスピード経営できるか、新たな価値ある製品など柱をいかに作っていくかまだ始まったところという感じ。2023/07/01
hiyu
3
予想していたのとはちょっと異なる展開ではあったが、その方向性についての理解はできた。無論今後どうなっていくのかみていくしかないのだが、やはり期待したい点が強かった。2024/01/29
テルヒオ・ラモス
2
近年元気なさそうなパナソニックだったが、経営層に積極的に外部人材を登用して、大きな変化を起こそうとしている格闘を感じた。今後、これらの改革がどう身を結んでいくのか興味をもって追いかけたい。2023/10/09
スコットレック
2
(失礼ながら)存在感をすっかり無くしてしまった感のあったパナソニック。しかし数々の大胆・もしくは地道な改革により着実に完全復活への階段を登っていっているようで。本書の随所に登場する松下幸之助の名前。やはりどれほど年月がたち会社の名前が変わろうとも偉大なる創業者の影を振り払うことはできないか。(本書を読んでる限りでは別にそんな事をしなくても良いのかもしれないが。)しかしパナソニックと一口に言っても、その実態は様々な事業・会社が合わさってのパナソニックという巨大グループなのだと本書を読んで思い知らされました。2023/08/07