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内容説明
戦中映画の名作『無法松の一生』でヒロインを演じ、日本中を魅了した園井恵子。宝塚少女歌劇では春日野八千代らと舞台に立ち、随一の演技派として活躍。女優として阪東妻三郎、高峰秀子、丸山定夫らと映画や舞台で共演し、高い演技力と気品ある美しさから未来の大女優を嘱望されるも、終戦直前の昭和20年8月、滞在先の広島で運命の日を迎える――。
大林宣彦『海辺の映画館 キネマの玉手箱』、井上ひさし『紙屋町さくらホテル』のモデルになるなど、死後75年を経ていまも語り継がれる伝説の女優であり、演劇を通して自立した女性の生き方を追い求めた32年の劇的な生涯を、丹念な取材により描く初の本格評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
4
ふむ2024/05/21
あざすたしあ
2
戦前に実在し、原爆で亡くなったタカラジェンヌの生涯を描いたルポ。 宝塚歌劇団に入ってからの役作りへののめりこみ方などは面白かった。劇団に入るまでの地元の学校に出たり入ったりのくだりと、退団後の映画出演などの話にはあまり興味が持てず。 被爆した俳優たちが死んでいく様子は淡々と描かれていたが、助かった、と思っても体調が一瞬でおかしくなる恐怖が読んでいて息苦しくなった。平和に宝塚や映画を楽しめる今に感謝、とまとめてしまってはあまりにもありきたりだろうか。2023/07/23
nekokone
0
彼女のことを全く知らなかった! 優れた書き手は、チャンスもまた引き寄せるのか2023/09/03