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日本国際児童図書評議会「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」選定図書
第十二次世界大戦が起きた世界。文明は破壊され、町も都市も、森も林も消え去った。残された人間たちは、ただそのへんに座りこむだけの存在になりはてた。ある日、ひとりの若い娘がたまたま世界に残った最後の花を見つけます。その花をひとりの若い男と一緒に育てはじめます。すると……。なぜ人間は戦争を繰り返すのか? 第二次世界大戦開戦の直前に描かれた、平和への切実な願い。世界的ロングセラーを村上春樹の新訳で復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
435
作者(文と絵)のジャームズ・サーバーは紆余曲折の後、雑誌「ニューヨーカー」の編集者・執筆者に。絵は極端なまでにシンプルな線だけで描かれているが、これは彼の視力が極端に弱かったためであるらしい。ところが、それが独特の強い線画となって逆に効を奏する結果に。本書は第2次大戦の始まった1939年に書かれている。近未来SFの、いわばディストピア物語ではあるのだが、最後はかすかな希望で終わる。サーバーは、人間の愚かな行為の繰り返しにあきれながらも、次世代には望みを捨ててはいない。次代を娘のローズマリーに託して。 2023/11/08
starbro
239
私はハルキストでも村上主義者でもありませんが、村上春樹の新作をコンスタントに読んでいます。村上春樹の新訳で、世界で読み継がれる名著の復刊(原書は第二次世界大戦直後に出版)、愚かな人類の戦争滅亡ループ絵本、未来のアダムとイブでした。LOVE&☮ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000629.000031579.html2023/06/12
旅するランナー
212
訳者村上春樹さんがあとがきに書いている通り、本作品は1939年11月に刊行されました。この年の9月に、ナチスドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発しているタイミングです。戦争を懲りずに続ける人類の愚かしさを描きながら、世界の平和を切に願っているこの絵本。ちょっと絶望的な気分にもなりますが、世界で最後の最初の花であることが微かな希望です。懲りない悪魔のプーさんにも手に取ってもらいたいです。2023/10/28
けんとまん1007
117
人は何故、戦争をし、それを繰り返すのか?そんな中でも、明日につながる希望はある。しかし、それだけでは・・・と考える。扱われているのは戦争ではあるが、それにとどまらない。2023/09/12
buchipanda3
116
人と戦争を描いた"絵のついた寓話"。絵も文章もシンプルだが、それ故に込められたものが伝わってきやすい。戦争によって自然も芸術も愛すらも失ってみじめな姿になった人間たち。そんな人間から犬たちが離れてしまう場面が印象に残った(犬たちはかわいい)。著者は犬好きだったらしい。彼にとってそうであるように戦争は大事なものを失わせてしまう。それを分かっていても同じことが繰り返される。いつまでも最後の花が、最後の希望が残ってくれるとは限らないことを忘れないでいようと思う。犬たちが離れてしまう人間にならないように。2023/07/01
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