ブルーバックス<br> 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

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ブルーバックス
能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

  • 著者名:安藤寿康【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2023/06発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065324059

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内容説明

能力は遺伝するのか。そもそも「能力」とは何か。そして「遺伝」とは何だろうか。実はわからないことだらけの領域を第一人者が解説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

69
ちょっと難しかった〜😅さすがブルーバックス。著者は、教育心理学・行動遺伝学・進化教育学が専門、慶應義塾大学文学部名誉教授の安藤寿康先生。最新の「行動遺伝学」とその関連領域の知見をふまえて、能力に及ぼす遺伝の影響と、能力の獲得・成長に関わる文化的知識の学習過程も考慮しながら、その知見がもつ社会的・人間的な意味を緻密に考察した一冊。一卵性双生児と二卵性双生児の類似性比較では丁度倍の差が出るとのことで、大変興味深い分析内容でした。2024/09/03

樋口佳之

60
倫理の重要性を語り、カント、ロールズ、サンデルに言及し、スター・トレック的理想社会に言及する著者。精緻な議論をされていると思います。/ただ、能力が遺伝する、しないというお話は、親と子の関係において把握されるはずなのだけど、著者の研究は一卵性双生児と二卵性双生児の比較において、持っている遺伝子がどれ程の影響を持つのかを語るものでは。そこに議論の食い違いがあると思いました。別の本で言われた「遺伝は遺伝しない」が著者の立場だとして、この食い違いは悪用される危険があるし、現にされているのではと読みました。2023/08/20

おせきはん

42
能力は遺伝と環境のどちらの影響を受けるのか、行動遺伝学の研究成果をもとに論じられています。私が事前に想定していたよりも遺伝の影響が大きいと感じました。最低限のルールを守りながら、それぞれが自らの持ち味を生かしていける多様性に富む社会になればよいと、反省をこめて思いました。2023/08/27

かずぼう

41
遺伝本「言ってはいけない」を更に、研究データを元に根拠付けしている、そんな本。途中難解だが、第五章で著者の考え方が分かる、遺伝子改変して、優秀で完璧な人ばかりになったとして、多様性を失って何になるの?といったところか。2023/10/10

Roko

35
他の人からは努力のように見えても、それを続けている本人にとっては努力ではなく、単に好きだから続けているということがある。そういう本人にとっては「つらくない勤勉性」こそが才能なのだと思う。その才能が、自分が生きる社会でどういう位置付けか?が問題なのだという著者の意見には同意できる。ピアノをどんなに上手にひける人でも、ピアノがない世界へ行ったら才能は発揮できない。今自分がいる社会の中で自分の才能は評価されるモノなのか?ここでダメなら、評価される別の場所はあるのか?それが問題だ。2023/10/22

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