ブルーバックス<br> 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

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ブルーバックス
能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ

  • 著者名:安藤寿康【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2023/06発売)
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  • ISBN:9784065324059

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内容説明

能力は遺伝するのか。そもそも「能力」とは何か。そして「遺伝」とは何だろうか。実はわからないことだらけの領域を第一人者が解説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

59
倫理の重要性を語り、カント、ロールズ、サンデルに言及し、スター・トレック的理想社会に言及する著者。精緻な議論をされていると思います。/ただ、能力が遺伝する、しないというお話は、親と子の関係において把握されるはずなのだけど、著者の研究は一卵性双生児と二卵性双生児の比較において、持っている遺伝子がどれ程の影響を持つのかを語るものでは。そこに議論の食い違いがあると思いました。別の本で言われた「遺伝は遺伝しない」が著者の立場だとして、この食い違いは悪用される危険があるし、現にされているのではと読みました。2023/08/20

おせきはん

41
能力は遺伝と環境のどちらの影響を受けるのか、行動遺伝学の研究成果をもとに論じられています。私が事前に想定していたよりも遺伝の影響が大きいと感じました。最低限のルールを守りながら、それぞれが自らの持ち味を生かしていける多様性に富む社会になればよいと、反省をこめて思いました。2023/08/27

かずぼう

39
遺伝本「言ってはいけない」を更に、研究データを元に根拠付けしている、そんな本。途中難解だが、第五章で著者の考え方が分かる、遺伝子改変して、優秀で完璧な人ばかりになったとして、多様性を失って何になるの?といったところか。2023/10/10

Roko

33
他の人からは努力のように見えても、それを続けている本人にとっては努力ではなく、単に好きだから続けているということがある。そういう本人にとっては「つらくない勤勉性」こそが才能なのだと思う。その才能が、自分が生きる社会でどういう位置付けか?が問題なのだという著者の意見には同意できる。ピアノをどんなに上手にひける人でも、ピアノがない世界へ行ったら才能は発揮できない。今自分がいる社会の中で自分の才能は評価されるモノなのか?ここでダメなら、評価される別の場所はあるのか?それが問題だ。2023/10/22

りょうみや

28
著者の本は何冊か読んで内容は重複しているけど本書はブルーバックスらしく学術的内容とわかりやすさのバランスが取れているように思えた。知能や性格、そして努力できるかどうかのいわゆる非認知能力まで遺伝の影響は間違いなくあることが示されるが、それでも環境の影響も間違いなくあるし、統計的なばらつき(分散)も大きい。なので人は育ってみるまでどうなるか分からない。行動遺伝学の表向きな結論のみに飛びつかないように個々人が統計的意味を誤解なく理解することが必要な時代になる。2023/12/15

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