内容説明
本書のテーマは、軍という実力組織を動かす際に頭脳・神経の役割を果たす「指揮管制」の機能と、そこに取り入れられつつある人工知能「AI」だ。 1冊読めば、現代戦における作戦指揮のしくみ、IT技術・AI技術の活用を深く知ることができる。軍事とITに強いテクニカルライター・井上孝司がマイナビニュースで連載している『軍事とIT』を、重要なテーマごとに再編集・アップデートしたシリーズ「わかりやすい防衛テクノロジー」の2冊め。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
94
もっと恐ろしく進んでるのかと思ってました2025/03/05
SGR
10
Kindleだと少し読みにくかったものの入門としてわかりやすく、実用化に向けてのプロセスが明確でした。2024/05/11
つわぶき
6
指揮統制システムの発生、発展及びこれからの発展、特にAIの活用について述べられた本。WW2における防空指揮を嚆矢とし、時代を経て高度化・高速化が図られていく指揮統制システムは、航空機や誘導弾の発達に伴い、発見識別から意思決定と実行までのサイクルの高速化の必要性に応じて発展した様子が分かり、それは陸海空等の軍種を問わない。また、AIの概要と軍事利用に係る(人間に成り代わるのではなく、補助することに使う)実験の成果を踏まえた、AIの弱点や非万能性についても述べられている。但し、AIは指揮統制の(続く)2023/06/21
F4ふぁんとむ
4
とても面白い。戦争の仕組みが変わってきていることや、言葉だけが一人歩きしているAIについても、それで何を目指しているかがよくわかる。軍事問題だけでなく、一般社会の問題にも十分に適用を考えなければいけないのでは。2023/09/09
ゼロ投資大学
3
AI技術の発展により、戦場へAI兵器が投入され始めている。作戦指揮の分野においても、AIは瞬時に膨大な情報を理解して最適な判断を行えるので、人間では太刀打ちできない懸念が生じている。AIを十全な性能で活かすためには、コンピュータとデータ通信網はしっかり配備する必要がある。2024/08/12