新潮新書<br> スサノヲの正体(新潮新書)

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新潮新書
スサノヲの正体(新潮新書)

  • 著者名:関裕二【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 新潮社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106110054

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内容説明

アマテラスの弟スサノヲは、天上界では乱暴狼藉を働いて追放される悪玉だが、地上界では八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して人々を助ける善玉になる。そのキャラクターは『古事記』と『日本書紀』とで大きく異なり、研究者の間でしばしば論争となってきた。ヤマト建国への関与、祭祀をめぐる天皇家との関係、縄文文化のシンボル……。豊富な知識と大胆な仮説で古代史の謎を追ってきた筆者が、スサノヲの正体に鋭く迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんたこす

12
日本書紀の編纂の中心には藤原不比等が携わっており、天皇のためではなく藤原氏の正義を証明するためのものであったという説があるらしい。蘇我氏の系列であるためにスサノヲは神話の中に隠されたということらしい。2023/10/16

はるわか

11
ヤマト建国の主導権争いで、吉備(物部氏)と東海(尾張氏)は、日本海(タニハ+出雲:大物主神・スサノヲ)+近江(息長氏)を裏切り、物部氏と尾張氏は祟る神(大物主神・スサノヲ)を三輪山に祀った。しかし大物主神・スサノオの祟り封じに失敗し(疫病大流行)、やむなくスサノヲの裔(神武天皇)を南部九州からヤマトに招き入れる。その際、神武天皇と物部氏は尾張氏(ナガスネヒコ)を裏切り、天香久山で祀り上げた。スサノヲの裔・蘇我入鹿は鎌足により謀殺され、スサノヲは藤原不比等により三輪山から伊勢に移され、建国の歴史は抹殺された2024/02/20

fseigojp

8
アマテラスとスサノオは同一で大物主? 大物主って国津神では? なんか????2023/08/12

まさにい

6
池澤夏樹さんの古事記を読んで、スサノヲと大国主の両方に興味をもった。そこで、この本が目に入り購入。スサノヲはヤマタノオロチを成敗した。このヤマタノオロチ、多分鉄を作る民族だったと思う。鉄を作るためには木を伐採しなければならず、ひと山丸裸になる、そこで、山が荒れ農耕民族が困るので成敗したという比喩。大国主は国譲りの神、大は地方豪族一般をさすのだろう。つまり、大国主は1人ではない。有力地方豪族を国津神とし、天皇家を天津神としている。ぼくはどうもスサノヲと大国主が同じとおもっているが、どうなのだろうか。2024/03/20

coldsurgeon

5
古事記と日本書紀では、描かれ方が異なるスサノオノミコトとは、何であるかを、ヤマト建国と絡めて解き明かす。古代史の様々な最近の発掘調査によりヤマトの成立過程が少しづつ明らかになるにつれ、日本書紀が何を隠そうとしたかを暴くことによりスサノオノミコトの姿が明かされる。伊勢神宮の内宮と外宮にそれぞれ女神が祭られている不思議、古代に大きな勢力があったと思われる尾張連が、歴史の表舞台から消えた訳、など興味深かった。2023/09/18

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