内容説明
日本経済「失われた30年」は、今なお脱出への道筋が見えない。だが、確かな変革モデルのもとで躍進を続ける企業は国内外に存在する。そのカギを握るのが、DX=デジタルトランスフォーメーションによる、近未来へのビジネス戦略だ。社会・経済環境の変化がもたらす危機の大波を、先進企業はいかに乗り越え、次代のビジネスを切り拓いているのか。企業人必読、2030年代を見据えた「DX変革」徹底講義!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsu
14
★4 デジタル化で大きな社会変革を成し遂げるためには、 既得権益をドラステッィクに解体するような国を挙げての方向転換が必要だと思われるが、高齢化の日本ではかなり困難と思われる。 逆に中国なんかは大衆を抑える力があるので、DXに基づく新しい仕組みへの変換は意外とうまくゆくのではないか。 大きく変わる世に中に対して、知識の吸収やリフレッシュだけは怠らず、変化を敏感に感じ取る感性は持っていたいものである。2024/01/04
黒とかげ
2
うーん。典型的な学者の文章でかなり読みにくい。DXが大事なのは異論の余地はないが、全てを網羅する必要などなかったのではないか。ここにかかれているDXを全て実行している企業などないのだから。作者の信じるDXの手段にしぼれば良かった。2023/08/16
mittaka
1
米国企業の先進的なDX取り組みを知り感動するとともにインサイト(insight, 洞察)を得た。「クラウド、人工知能、エッジ」をどれだけ活用できるかが企業発展の鍵だと思った ポイント ・デジタルツイン(現実世界で収集したビッグデータを使い仮想空間に同じ環境を再現し、分析やシミュレーションした結果をフィードバック) ・エッジAI(人工知能を端末に搭載) ・PoC(Proof of Concept: 概念実証) ・経営判断支援サービス(経営指標を一元的に可視化し達成予測と対策シミュレーションを提示)2024/10/19
redhotkick
1
最近の情報がまとまっていて、その点はよかった。データの8割は非構造化データである点、目的と用途が明確でないデータは活用されずにサンクコストになるという点が印象深い。2023/08/05
Toropi
0
近代のDXについて記載されている。他のDX関連の本と違い具体例が鮮明に描かれているが反面他のDXと異なり難易度が高い。横文字の用語を知っている前提で説明されている。他書との違いはDXの心構え、トップがコミットメントするなど精神論が無いところに好感が持てた。ただ、中小企業の機械装置製造業に属するものとして勉強しているがあまりにも参考となる企業の規模が大きすぎて直接的に当社に活かせる内容は無かった。2024/04/09