ハヤカワ新書<br> 現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

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ハヤカワ新書
現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

  • 著者名:藤井直敬【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 早川書房(2023/06発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153400047

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内容説明

脳に気づかれることなく「現実」を操作できる時代
あなたにとって「現実」とは?

「現実」って何? この当たり前すぎる問いに、解剖学者、言語学者、メタバース専門家、能楽師など各界の俊英が出した八者八様の答えとは。SR(代替現実)や脳と機械をつなぐBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)などのテクノロジーの進展により、脳に気づかれることなく「現実」を操作できるようになった現代。科学と哲学の融合した「現実科学」がここから始まる。あなたの脳をあらゆる角度から刺激し、「現実」をゆたかにするヒントを提示する知の冒険の書。

〈本書目次より〉
現実とは『自己』である――稲見昌彦(東京大学教授/インタラクティブ技術)
現実とは『DIY可能な可塑的なもの』――市原えつこ(メディアアーティスト)
現実とは『あなたを動かすもの』――養老孟司(解剖学者)
現実とは『自分で定義できるもの』――暦本純一(東京大学教授/拡張現実)
現実とは『今自分が現実と思っていること』――今井むつみ(慶應義塾大学教授/言語心理学)
現実とは『現実をつくる』というプロセスを経ることによって到達する何か――加藤直人(クラスター株式会社CEO/メタバース)
現実とは『普段のルーティンな自己がちょっとずれた時に押し寄せてくる、すごい力』――安田登(能楽師)
現実とは『祈りがあるところ』――伊藤亜紗(東京工業大学教授/美学)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チャーリブ

47
「現実」とは何かについての対談集。著者の藤井直敬さんは医学博士・脳科学者で㈱ハコスコの社長。藤井さんが脳と身体に関わる様々な分野の実務家や研究者と「現実」について語り合っています。それぞれ興味深かったのですが、個人的には、伊藤亜沙さんの話が一番面白かった。幻聴がある人にまわりが「今日は幻聴さんが来てる?」というように、一般に「現実」ではない現象に「居場所」を与えるという考え方。「共有」されることによって「物語」が書き換えられていくということですが、それは「現実」が変わったということ?2023/11/29

kei-zu

20
「現実」とは何か? 科学者から芸術家、能楽師まで幅広く対話を重ねる。6本指のマニピュレータも、慣れれば人は難なく利用できるという。「現実」が個々の「認識」ならば、それは個人の主観を超えるのか? 超えたところに共有できるものはあるのか? 考えさせられて興味深い。2025/01/05

takka@ゲーム×読書×映画×音楽

13
「現実とは?」というテーマに対し、さまざまな分野からゲストをお招きし、ディスカッションしてきた著者の企画をまとめた本著。メディアアーティストやclusterのCEO、方や養老孟司さんや今井むつみさんなどの学者の方たち、それぞれの視点で語られているのが面白い。ただ前章読んで感じたことは、まだまだバーチャルだけでは世界は成り立たないということだ。現実が地盤にあって成り立つし、バーチャルを通しても人間の認知というフレームに帰結する。とても濃い時間を与えてくれた一冊だった。続編希望。2023/08/17

kurupira

7
かなりの良本。最先端のVRを知っとこうと思い手にしたが、「現実」と言うテーマで様々な分野で先端にいる方を招き、レクチャー・質問形式の対話・まとめで構成され、多角的でどの章でも考えさせられることが多かった。私的には、第7章の能楽師の方の話が興味深く、ユーtubeへのリンクにあった「夢十夜」第三夜のパフォーマンスが素晴らしかった。読後に何となく、本書にあるように「現実」とは何か?とCHATGPTに質問、、プログラムによって生成されたテキストと会話であり、自己意識や感情は持たないそうで、、人とは違うようだ。。2023/08/26

mim42

6
楽しめた回もあればイマイチな回もあり。楽しめたのはVRのベンチャーの人の回と養老先生の回。あとはうーん。昔から感じているのだが、メディアアーティストの需要や存在意義がわからん…これはまあ私が理解できていないだけなのだと思うが、かなりの長年に渡り理解も共感もできていない。誰か教えてくれ。全体的に著者が友人知人と楽しくお話しされていたのは伝わってきてほっこりはしました。著者の研究領域には大変興味を覚えるのでいつか著作物を読んでみたい。2023/11/16

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