ハヤカワ新書<br> 馴染み知らずの物語

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ハヤカワ新書
馴染み知らずの物語

  • 著者名:滝沢カレン【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 早川書房(2023/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153400030

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内容説明

『変身』も『わたしを離さないで』も全部、カレン流!
ある朝、目が覚めたら自分がベッドになっていた――!? カフカの『変身』や与謝野晶子の『みだれ髪』、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』が大変身。古今東西の名作のタイトルをヒントに、滝沢カレンさんが新しい物語をつむぎます。オリジナルを知らない人も楽しめる一冊。各作品の解説付き。【電子版では扉絵をカラーで収録】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よつば🍀

64
『これは遥か昔のムクッと温かい、情熱溢れる物語です』10番目に収録された「馴染み知らずの『みだれ髪」』の冒頭の文章だ。キテレツだ。だが愉快な事この上ない。古今東西の名作が滝沢カレンアレンジで新しい物語世界へと生まれ変わる。文法なんてなんのその。独特な表現とおかしみがムギッと詰まっていて何度も声を出して笑ってしまった。笑えるもの、ホロっと来るもの、ゾッとするものなど内容も多岐に渡り物語としてきちんと成立している。オチに至ってはどれも秀逸。お気に入りは『変身』『ザリガニの鳴くところ』『みだれ髪』『薬指の標本』2023/09/22

ごみごみ

55
お馴染みの名作を、滝沢カレンさんがタイトルから自由に発想すると・・こんな「馴染み知らずの物語」に!カレンさんといえば、バラエティ番組での奇天烈な発言(しかも天然?)が印象的。でもなぜか嫌味がなくとても自然体で楽しい人。そんなカレンさんの想像力で、15の物語は不思議な魅力を醸し出している。ただ、独特な言葉選びと言い回しが気になって、話の内容はあまり頭に入ってこなかった(笑)2023/12/11

竹園和明

44
いや想像以上に凄い😄。あの滝沢カレンが名作のタイトルだけ頂いて別な物語を作っちゃったというので買ってみたけど、かっ飛んだ中身もさる事ながら彼女の言葉の使い方は革命に近いね😅。「スーパーに入ると、ご丁寧なほど食材に溢れていた」…この一文の凄さ、わかりますか😄。食材に溢れる様子が「ご丁寧なほど」って😂。彼女の名言「棒状の棒」に匹敵する凄さ!。そんな事に笑っていると、それが出て来るカレン版『妻が椎茸だった頃』は結構泣かせる名作になっているのです!。『あしながおじさん』も驚愕のラストが待っていた!😄😄2023/06/30

よしぱん

41
★4 いやあ、滝沢カレンにはかなわない。幼少時の日本語習得の方法が根本的に違ったとしか言いようがない言語センス、脱帽である。ある意味、かつて桑田佳祐が発明した歌詞のスタイルと共通する何かがあるかもしれない、厳密に意味はわからないが伝わってしまう力強さ。意外と?ストーリー展開もしっかりしていて、どうしたって滝沢カレンの声で脳内再生される短編15編。好き嫌いは分かれそうだが、現代においてまだ言葉の妙で面白がれるのはうれしいことである。2023/08/30

kana

41
こういうの待ってた!滝沢カレンさんがタイトルと少しの物語のヒントだけで中身を想像して作品を書いた短篇集。かねてより彼女のぶっとんだInstagramの文体は一周回って純文学的だと思っていたのだけど、日本語の新たな地平を感じるような斬新な言葉の組み合わせに何度も驚きときめくし、「変身」でまさかのベッドになって寝具販売売り場で働いたり、「乱れ髪」でまじの乱れ髪カップルが衝撃のラストを迎えたり、ストーリー展開にも単なる妄想の域を超える彼女ならではの世界観が詰まってます。正しい日本語とかどうでもよくなる。2023/07/10

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