内容説明
共産主義は戦前、アメリカでも多くの知識人を魅了したが、その後「異物」として排除された。このことはアメリカの知識人たちの間で激しい論争を生み、そこには自由の国のジレンマがつねに現れていた。アメリカとは何か、左翼とは何か、そして知識人の役割とは――。アメリカの精神を深く捉え早世した偉才の博士論文をついに書籍化。
目次
はじめに[加茂具樹・土屋大洋]
略語表
第1章 問題の所在――米国における共産党研究の諸相
1 分析の視角
2 米国における政治的知識人
3 米国共産党研究概観
4 方法論的問題―解釈についての解釈
5 なぜ米国に社会主義はあるか
付 記
第2章 米国共産党結成期小史
1 社会党の分裂
2 二つの共産党
3 赤狩りと地下活動
4 「介入原則」の確立
第3章 「反共リベラル」による米国共産党批判
1 「コミュニスト」の内在的批判――ダニエル・ベル
2 米国共産党指導部批判――セオドア・ドレーパー
3 「左からの全体主義」批判――アーヴィング・ハウ
4 多元的アプローチ――ダニエル・アロン
5 小結――米国共産党研究によって定義されたもの
第4章 ニューレフトと米国共産党の再評価
1 「ポートヒューロン声明」とその意味
2 下からの歴史観
3 米国共産党研究の「アメリカ化」――モーリス・アイサーマン
4 米国共産主義運動の復権
5 小結――ニューレフト知識人と反―反共主義
第5章 冷戦の終焉と「反共主義」の復権
1 新保守主義と多文化主義論争
2 ネオ・ドレーパー的見直し論批判――ハーヴェイ・クレア
3 マッカーシイズムの呪縛からの解放
4 小結――イデオロギーの終焉、早すぎた予言?
第6章 結 語――「現在史」としての米国共産党研究
補論 米国共産党研究の変容を促した社会思想史的背景
1 問題の所在
2 左翼的伝統
3 分水嶺としての六〇年代
4 アイデンティティ・ポリティックス
5 むすび
本書解題[押村高]
付録3 年表・図
付録2 ヴェノーナ文書(アルジャー・ヒス)
付録1 ヴェノーナ文書(ジュリウス・ローゼンバーグ)
文献目録
感想・レビュー
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