内容説明
あなたの笑顔に、眼差しに、声に、もう触れられなくなるなんて……。
3年前、逆境にいたところを、さる伯爵に救われて以来、伯爵夫妻が主のグレイストーン城に身を寄せている19歳のキャサリン。そこに集まったうら若き令嬢たちを前に、彼女は気後れしていた。伯爵の弟で、キャサリンが唯一心を許せる幼なじみのジェフリーが今、6人の花嫁候補と会うために、この城へ向かっているという。令嬢たちのように着飾ってもいないし、気の利いた会話もできない彼女は居たたまれず、以前いた修道院に今すぐ戻りたいとさえ願った。でも、もう少し耐えよう。ジェフリーの顔を最後にもう一度見るまでは。彼が結婚したら、キャサリンは修道誓願を立てるつもりだった――大好きなジェフリーの笑顔も、もう見納め。私は修道女になる……。
■1年ぶりに会うジェフリーが花嫁候補たちと踊る姿を廊下から見つめるキャサリン。しかし、さらに彼女を苦しめたのは、ジェフリーからのお願いでした。「だれを妻にしたらいいか、きみに相談にのってほしい」大人気作家が描く、甘酸っぱくて切ない珠玉の名作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
11
これ、「結ばれた真実」という名前で以前出版されてたっぽい。ヒロインの過去が悲惨で読むのが辛かった。シリーズ物の3作品目らしく、他の2作品「女伯爵の名誉」「生きかえった花嫁」を先に読んでた方が理解が深まったかも。しかし、このシリーズはどれも女性には辛い展開のようで、そういうのが苦手なので読むのを躊躇する。2023/10/26
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
11
大好きな作家さん。今回もとっても良かった(☆▽☆) ヒーローの兄夫婦のロマンスや、ヒロインの兄のストーリーも、別冊で読みたいくらい興味があった。それに、王子はその後どうなったのか・・・2023/07/23