内容説明
ロシアによるウクライナ侵攻後、国際情勢、国際ニュースは他人事ではなくなっている。国際情勢に関わる問題は、ウクライナ戦争に限らず、台湾をめぐる米中対立、ミャンマー動乱、米軍撤退後のアフガニスタン情勢、環境問題など、幅広く、多様で難しいものばかりである。本書は、悪魔と天使が登場するというユニークな構成を採り入れている。悪魔は、個々の国際情勢について「公式見解」ではない、場合によっては悪意に満ちた分析や陰謀論を読者にささやく。対して天使は、「それは違う」とばかり、より正当で常識的ながら、往々にしてあまり面白くもない分析や結論をさえずる。ただし、天使のさえずりが常に正しく、悪魔のささやきが間違っているという保証はない。悪魔と天使の意見が出揃った後、個々の国際情勢の現状を著者が解説し、最善と考えられる解答を示す。本書では、押さえておくべき各国・地域情勢から、ウクライナ戦争、国連、人権問題、宇宙空間などワールドワイドの問題まで、48の重要問題を「外交のプロ」がスッキリ解説。100点以上の地図、図表、写真を交え、ポイントがひと目でわかる。学生、ビジネスパーソンが国際ニュースのウラを学べる最高の教科書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
4
⚫︎インドはなぜ民主主義を続けられているのか。 ⚫︎スリランカの民族対立の本質。 ⚫︎なぜ、ミャンマーは民主化出来ないのか。 ⚫︎地政学的リスクを外交バランスで解消するしかないパキスタン。 ⚫︎複雑な権力対立で国が安定せず、魔薬に依存せざるを得ないアフガニスタン。 ⚫︎世界から見放されつつあるパレスチナ。 ⚫︎イギリス植民地時代の香港は自由ではない。 ⚫︎なぜ国連憲章から日本の敵国条項を省けないのか。 ⚫︎SDGsは、国連サミットで採択された訳ではなく国際的には合意されていない。 などなど。2023/07/19
K
1
(2023,319)なかなか著者の本が諸図書館にない。「そこまでやって委員会」で知った人なので、わかりやすかろうと思ったら、想像通りでした。両論を読んで考える、というのがよいのはわかるがなかなかそうはいかない。それを1冊の本でやってしまったのはおもしろい。A論と反対のB論を著者が採点するシステムだが、意見がけっこうあいまいな点と、◎や×が少ないのが残念。もっとかっちりわけたら頭使わずに読めるのに、と思った。つまり自分で考えたい人には良い本だね。2024/12/24
白隠禅師
1
より世界が複雑化してきており戦争は終わらず、むしろ逆に行ってるのではないか。そのうちどこかの独裁者の過ちで人類破滅も十分あり得ると感じた。それは自分が生きてるうちか、死んでからか分からないがやりたいことはやれるうちにやっておくのが吉だな。2023/07/07
soumen28go
1
これほど世界各国、地域、組織、問題についてまとまった本はなかなかお目にかかれない。特に悪魔のささき、天使のささやき、著者の判断(◯△×)が新しく秀逸。手元に置いておきたい一冊。2023/05/14
ホリエンテス
0
著者の自説を自分で○✕するからわかりにくい。 もっと分かり易く性善説、性悪説の様に分けて書いてくれれば読みやすかった。中身も自分の知識の再確認程度であまり深みがなかったかな。 大国中心ではなく、南米やアメリカまで取り上げているところは面白かった。2024/02/17
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