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内容説明
バブル期の経済事件の主役、時の政権と結びつく財界人、裏社会の住人などを俎上にあげ、時を騒がせたスキャンダルの深層を語り合う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
99
この二人の対談だから悪口雑言が飛び交うことは想定済だが、ここまでいくと読んでいて不快になってくる。統一教会/創価学会/許永中/葛西敬之/中曽根康弘/田中角栄/竹中平蔵各氏をテーマとして、彼らの所業を徹底的に悪しざまに誹謗する内容。しかも、対象人物を敬称なしに呼び捨てにするような尊大な姿勢に、「一体何様のつもりか」と著者二人に問いたくなる。確かに、新自由主義的な社会風潮を主導した人たちへの憤りに共感を覚える部分はあるが、自分と考えが違うからと言って、人の尊厳を冒すような口調で語る態度を、私は快しとしない。2023/09/13
confusion_regret_temptation
30
ただの悪口に思える部分が無いこともないが、この方たちだからこそのリアルな人物評が読めた。それぞれの闇はもっともっと深いのだろうけど、わかり易く説明してくれました。2023/12/01
Isamash
24
2023年6月出版の佐高信と森功の対談書。許永中、葛西敬之、中曽根康弘、田中角栄、渡邉恒雄、瀬島龍三、宮内義彦、竹中平蔵、南部靖之等が取り上げられている。JR東海のドンで安倍首相の後援者代表と認識していた葛西敬之に関して、知らないことが多くて面白かった。国鉄分割民営化の中心人物で、東芝救済目的でリニアを推進し、NHK経営委員会等を通じてのメディア支配も進めていたとか。スケールが大きな陰険な怪物。自著にも書かれていたが、キッシンジャーによる独立外交目指した角栄排除も記載。ヤクザ稼業的な南部等の政商には嫌悪感2024/01/15
こも 零細企業営業
21
中曽根さんの辺りの当時の空気を知らないから何とも言えないが、、中曽根さんってばロッキードの件で結構やらかしてたんだな、、それなのに?この辺りは100年後とかに公文書が出たら判るかな?知らんけど。2023/10/19
田中峰和
7
高校の教科書では語られない戦後日本の闇を演出した政財界の人物が紹介される。統一教会、創価学会の闇が序章。次に許永中のイトマン事件とその周辺人物、JR東海のドン葛西敬之、中曽根とくる。ロッキー事件で田中角栄が政界から追放されたが、中曽根のほうが深く絡んでいる。最後の章では、これまでの人物たちと比べれば小者中の小者、竹中平蔵が挙げられる。そのからみで挙げられるオリックスの宮内義彦と二人、小泉首相の規制緩和を演出、便乗した二人は私腹を肥やした。人材派遣事業で大儲けした彼らは自給千円単位の労働者から搾取する。2023/12/03