内容説明
「まりも」は、名前の通り丸い形をした藻のなかま。北海道の阿寒湖にすむものが有名ですが、じつは、富士山のふもと山中湖にも、まりもがすんでいるのです。最近は数が減ってほとんど見られなくなり、絶滅したのではないかと案じられていました。ところが、50年以上も前、当時小学生だった著者は、自由研究のため山中湖からまりもを持ち帰り、今日まで自宅で大切に育て続けていたのです。様々な縁に守られて数十年家庭で育まれたまりもの物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
94
イラストを多く使って分かりやすく富士山のまりもを描いたものです。私は、まりもというとすぐ北海道の阿寒湖の美しい球状体のまりもを思いうかべますが。ここで取り上げられているのは、富士山の麓の富士五湖のひとっ山中湖で採取された、2~3センチの楕円の緑色の藻のようなまりもです。🌿続く→2021/11/25
☆よいこ
82
小学3年生の夏休みに山中湖でまりもを採取した。それからずっとお世話をしていたまりもを小学5年生の自由研究のテーマにした。その後、まりもの水槽を庭の木の下に置きお世話を続けた。筆者が実家を離れた後も家族がなんとなく世話を続けていたが、50年後調べてみるとまりもは絶滅しかけているという。驚いて研究所に持ち込むと、山中湖産のまりも「フジマリモ」だということが確認された。▽50年前の自由研究の続きができることの面白さ。おどろきです。2022/07/07
バニラ風味
24
小学3年生の時、作者は山中湖へ出かけ、地元の人からは「ししのふん」と呼ばれる、まりもを採取してきました。夏休みの自由研究として観察し、その後は、自宅の庭でお母さんがずっと世話をしてきました。それから長い時が経ち、お母さんが老人ホームで暮らすようになり、庭のまりもを持っていこうと思い、何気に検索したところ、山中湖のまりもが絶滅寸前と知り、びっくり。作者のフジマリモは、国立博物館の研究対象となり、展示もされました。そんないきさつで書かれた、この絵本。絵が美しく、文もわかりやすい。とても興味深く、面白かった。2021/07/02
かお
15
子供の時の自由研究が、50年後に日の目をみるなんて!凄すぎる!富士五湖には行ったことがあったのに、まりもの存在は知りませんでした。環境の変化で、まりもが生きられない湖になっていたからか? まりもが石を巻き込んで(芯にして)丸い形になっている事も初めて知った。 著者の亀田さんは、家で育てているまりもを、山中湖に戻す事が目標だそうです。2022/05/23
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
11
修学旅行で買った「まりも」思い出したわ😅 水道水で簡単に育てる事が出来ます🎵 と書いてあったのに、ちっとも大きくならなくて…………。あれ、どうしたかなぁ😢2021/09/03
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