現地発 韓国映画・ドラマのなぜ?

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現地発 韓国映画・ドラマのなぜ?

  • 著者名:成川彩【著者】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 筑摩書房(2023/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480874139

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内容説明

映画・ドラマから知る、韓国の食や、フェミニズム等社会状況、そして現代史まで。韓国在住映画ライターが案内。作品の見方が変わる。

目次

はじめに 映画やドラマを切り口に知る隣国/第1章 あいさつは「ご飯食べた?」/分かち合う食文化は朝鮮戦争時の貧困が背景/「サイコだけど大丈夫」「応答せよ1994」「ゴハン行こうよ」「宮廷女官チャングムの誓い」/1 チキン店が多いわけ──早期退職者のお手軽開業/「愛の不時着」「応答せよ1997」『エクストリーム・ジョブ』/2 どこでも出前?──韓国中華ジャジャン /「ゴハン行こうよ」「最強配達人」『殺人の追憶』「油っこいロマンス」/3 「ラーメン食べますか?」の別の意味とは?/『パラサイト』「キム秘書はいったい、なぜ?」『春の日は過ぎゆく』「ロマンスは別冊付録」/4 ミナリは「おばあちゃんの味」/『ミナリ』『江南ブルース』/5 甘くて苦いソジュ(韓国焼酎)は恋愛の味/「梨泰院クラス」『私の頭の中の消しゴム』『最も普通の恋愛』『恋愛の抜けたロマンス』/6 登山のお供はマッコリ──飲むために登る?/『女優は今日も』『ハハハ』『ヘウォンの恋愛日記』/第2章 家族の存在感/急激な少子高齢化と根強い家父長制/『国際市場で逢いましょう』『タクシー運転手』『B級の嫁』『移葬』/1 お父さんは、何をしてるの?──家族への関心/「マイ・ディア・ミスター─私のおじさん」「賢い医師生活」「ミスティ」/2 遠い親戚まで及ぶ強固な連帯感──族譜のパワー/『悪いやつら』『族譜』/3 なぜそこまで?──息子への執着/『82年生まれ、キム・ジヨン』「結婚作詞 離婚作曲」「夫婦の世界」/4 入試コーディネーターって?──狂気の教育熱/「SKYキャッスル」『冥王星』「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「イルタ・スキャンダル」/5 逆単身赴任?──母子は海外、父は韓国/『エターナル』『パラサイト』「キム課長とソ理事」/6 認知症に向き合い始めた韓国──少子高齢化の波/『ポエトリー』「まぶしくて」「ナビレラ」/第3章 #MeToo運動を経て/オ・ダルスショックから女性監督、女性主演へ/「愛の不時着」「夫婦の世界」「ミセン」『サムジンカンパニー1995』『君の誕生日』/1 #MeToo運動の最中に放送──セクハラに反旗翻す主人公/「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」「サイコだけど大丈夫」「愛と、利と」/2 料理する男性、法を司る女性/「愛の不時着」「青春の記録」「無法弁護士」「ハイエナ」「検事ラプソディ」/3 すべての家にお父さんがいるわけじゃない/「椿の花咲く頃」『父親叫喚』「海街チャチャチャ」/4 「経断女」って?──子育て後の女性の就職難/「ロマンスは別冊付録」『自由演技』/5 旧正月、秋夕──心身ともにストレスの名節/『82年生まれ、キム・ジヨン』『おばさんの狂ったワゴン』/6 闘う女性契約社員/『サムジンカンパニー1995』『明日へ』「オフィスの女王」/7 外見至上主義──整形への複雑な視線/「私のIDはカンナム美人」『カンナさん大成功です!』「女神降臨」/第4章 格差社会と若者の苦境/変化する韓国社会で翻弄され、あきらめる若者たち/「青春の記録」「二十五、二十一」「恋するイエカツ」/1 自殺者、脱走兵──兵役に悩む若者たち/『許されざるもの』「D.P.」「軍検事ドーベルマン」/2 韓国独特の賃貸システム「チョンセ」──詐欺のリスクも……/「賢い医師生活」/3 変わらぬ格差の構造──階段を転げ落ちる人たち/『パラサイト』『下女』/4 就職難の若者たち──得体の知れない不安感/『バーニング 劇場版』『若者の光』『あしたの少女』/5 「安定」の公務員を目指す若者たち/「気象庁の人々」「おひとりさま─一人酒男女」「ライブ」/6 甲と乙の明確な上下関係/「模範タクシー」「インターンは元上司!?」/第5章 激動の韓国現代史/南北分断から民主化運動、ろうそく集会に至るエネルギー/『山火事』『JSA』『スープとイデオロギー』『1987、ある闘いの真実』『KCIA 南山の部長たち』/1 民族最大の悲劇──朝鮮戦争/『高地戦』『スウィング・キッズ』/2 朝鮮戦争の後遺症──離散家族/『国際市場で逢いましょう』『キルソドム』/3 KCIA部長による朴正熙大統領暗殺──終わらぬ軍事独裁/『KCIA 南山の部長たち』『ユゴ 大統領有故』/4 軍靴に踏みつけられた青春──光州事件/『ペパーミント・キャンディー』『タクシー運転手』『5・18 ヒンツペーター・ストーリー』/5 民主化を勝ち取った「6月民主抗争」/『1987、ある闘いの真実』『偽りの隣人』/6 『漢江の奇跡』の裏で犠牲になったものは/『はちどり』『ほえる犬は まない』/7 IMF危機で犠牲になった中小企業──得をしたのは誰か?/『国家が破産する日』『権力に告ぐ』/8 セウォル号事故からろうそく集会へ──国民が主人公の国/『君の誕生日』『グエムル』『私のろうそく』/あとがき 激動の韓国から「現地発」/索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かめぴ

10
文化、社会、歴史を知る事で、より楽しめる。通貨危機、戦争、南北問題、少子化、家長制等々あの映画、ドラマの奥にはこれほどのメッセージがと自身の無知に驚くと共に情けない気持ちでいっぱい。パラサイトを再度観る。2024/02/22

もけうに

6
韓国映画・ドラマは見ないが、韓国の社会背景も踏まえ粗筋を詳しく解説してくれるので、問題無く楽しめた。導入は食文化という柔らかい内容だが、家父長制・受験戦争・男女差別・就職難・兵役…と徐々に重い内容になっていき、終盤は朝鮮戦争・韓国近現代史と非常に固い内容。前半の、日本と似ているようで違う韓国文化を扱う軽い内容の方が楽しかったが、後半の内容も勉強になった。2024/04/04

fritzng4

3
それなりに韓国映画を見てきたつもりだが知らないことはたくさんある。大体名脇役のオ・ダルスが性的虐待問題で活動を休止してたなんて初めて知ったし、韓国独特の賃貸システム「チョンセ」(高額の保証金を入居時に払い、月々の家賃はゼロ、退去時にまるまる返ってくるらしい)なんて聞いたことがなかった。見てない映画やドラマもたくさん出てくるが韓国文化を知るには面白い話ばかり。23年刊行の本なので、急速に変わりつつあるお隣の国のことを知るのに丁度いい。社会が映画を変えている、とこの十年の韓国映画を見て肌で実感している。2023/12/10

やまち

1
新しく知ることはそこまで多くなかったし、知らないとドラマを理解できないようなこともなかった。見たいドラマと映画は増えた。

lovekorea

0
まだまだここに出てきた映画やドラマを制覇してませんが、かなり進んできました。 と、同時にどんどん新しい作品が出てきて追いつかないですな。 嬉しい悲鳴と言うべきでしょう。2025/03/18

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