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内容説明
「最近の若者は本を読まない」のは本当なのか?「中高生に読まれている本」の綿密な調査と分析を通し、十代の読書の実態を検証する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
137
各種の統計資料から若者の読書離れは進んでいないし、むしろ小学生などは2000年代からV字回復しているというのは意外だった。もちろん高校生などは横ばいのままだし、大学生や大人になってからも本を読むのは半分ぐらいということだ。また児童書は堅調に推移している一方、文庫ラノベは激減しているのは興味深く感じた。出版社の事情もあり、必ずしも中高生向けとはいえなくなっているという。十代が読みたい内容を「三大ニーズ」と「四つの型」にまとめたのも一読の価値があると思う。2023/08/11
☆よいこ
119
中高生の読書傾向について、学校読書調査や『朝の読書』で読まれた本のデータをもとに考察していく。日本全体の読書時間がそんな大したことないんで、中高大生がそんな読んでないのはそれなりの結果だという。大人が読んでないのに子供に読めて言ってもねぇ…ってことなんだろうけど、10代の学習期に読まなかったら何時読むんねん。何を読んでるか?の分析はとても興味深かった▽ツボ①正負け両方に感情を揺さぶる②思春期の自意識、反抗、本音に訴える③読む前から得られる感情がわかり、読みやすい▽小説以外の本、エモいポエム▽2023年刊2023/10/14
tamami
109
現代日本の若者(主として中高生)の読書の実態を、様々な調査を元に考察する。いわゆる「若者の読書離れ」は俗説に過ぎず、今時の子ども達はかなりな頻度で読書に親しみ、同世代の古典とも言うべき書物を多く産み出しているという。それらの本の共通点を、「三大ニーズ」と「四つの型」に大別する一方で、カテゴリー、ジャンル別の読書傾向も具体的な著者名、書名まで記しては、人気の基にある事柄を考察するなど、現代の若者の読書の世界を垣間見ることができる。年齢を問わず存在する不読層の問題は、全く別に考察すべき課題ということになろう。2023/10/01
MI
106
小中学生は朝の10分間読書で読んでいる。高校以上大人も含めて読書率がれ減っており、大人は2人に1人が読書をしており、平均月1.2冊読んでいる。本書では小中学生に人気がある小説やロカボ小説など人気がある本を4つの型で解説している。 ①正負両方に感情を揺さぶられる。②思春期の自意識、反抗心、本音に訴えかける③読む前からストーリーが予測できる④デスゲーム、脱出、サバイバルなど。 スマホが出てから子供は読書をしなくなったとしているがウソ。統計上は変わってない。子供に本を読ませたいなら大人がよい手本を見せるべき。2023/10/05
ヒデキ
95
本離れ(活字離れ)・・・雑誌を売れなくなった出版社や、新聞社の言い訳 って感じになってしまうのかもしれません 著者が、今、読まれている本から分析した 若い読書人の傾向が面白かったです 私たちの世代にとって 「ちょっと・・・」という本が、並んでしまうことと 感じとして描写が、少なくなってきていることも映像時代の流れかな?と思ってしまいました。 一番ショックなのは、「本を月に2冊以上読む人は、マイノリティ」ってことですね(笑) マイノリティで上等ですね2023/08/08
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