内容説明
沖縄返還から半世紀、核をめぐる日米の「密約」を示す新文書が見つかった。朝日新聞編集委員が、紙面では伝えきれない文書の内容・意義と佐藤首相の「密使」若泉敬氏の動きを深掘りする。さらに「カネ」に関する密約を暴いた西山太吉・元毎日新聞記者への生前最後のインタビューを掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2024/09/24
ゆかり
0
政府が否定しても密約は存在。日米安全保障条約の締結があっての日本独立、その安保条約の傘下でいることは、いかにしても交渉上アメリカ優位を逃れることはできない。沖縄返還を外交で実現するにはギリギリだったのだと感じた。もちろん外務省を通した交渉でなく、若泉敬氏のシナリオにより佐藤栄作首相とニクソン大統領の裏合意。民主党政権時の密約調査と当時の岡田克也元外相の見解、西山事件の西山太吉氏へのインタビューなど読みやすい。映画「宝島」を見た。沖縄の苦渋が伝わる。返還を最優先とした時、他に策は見つけるのは困難なのでは。2025/11/22




