内容説明
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県民の主張が強く、至るところで地域対立が勃発している群馬県。短気で頑固な上州人気質に彩られた魔境・群馬の謎を紐解く一冊!
上州の人たちは短気、熱しやすく冷めやすい、義理堅い、頑固などといわれる。そうした上州人気質は「かかあ天下とからっ風」に代表される風土と歴史が作り上げてきたもので、現在の群馬県民にもしっかりと受け継がれている。だがこの気質、「地域に一体感を持たせる」という点では諸刃の剣となる。群馬県は「保守王国」としてひとつにまとまっている印象があるが、一方で、各地域の主張が強くて一枚岩になりづらい側面もある。さらに地域内で意見の相違や対立があるのもザラ。実際はバラバラ以上にバラバラだから、いびつな地域分けや境界線が県内各所にできてしまっているのだ。前橋と高崎のライバル関係、市町村合併の後遺症、再開発事情、観光問題などなど、エゴとエゴ、意地と意地のぶつかり合いが今日もどこかで繰り広げられている群馬。スリルにあふれてはいるけれど、ホントにこれで大丈夫なの?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*+:。.もも.。:+*
8
著者は茨城県出身だそうだが、群馬県のことをよ~く調べあげてる。2012年に発売されたが文庫化にあたり2018年に再度取材してるというから信頼度はかなり高い。ダンナの親戚(長野県民)がやたらと太田市の歓楽街に詳しい理由がこの本を読んでトンと腑に落ちた。2019/08/28
チョビ
4
このシリーズをかなり読んできたが、面倒臭い県民性は白眉かと(ライターさんの視線によってはきますが)。 確かに首相を輩出するイメージの強い県ながら、地味さが抜けないのは、母曰くそのうちの二人を曽祖父が教えたからだろうか(笑)。埼玉に長く住んでいた割に、ほとんど接触のない県でして、自発的にいったことのある県ではないですが、ちょっと行きたくなったー!!!!2019/01/22