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内容説明
ある日、突然姿を消してしまったシンガーソングライター・多野小夜子。ファンも友達も恋人も、彼女の行方を誰も知らない。多野小夜子が消えたことによって、僕たちの生活は少しずつ変化していくーー。彼女を知らない人にとっては取るに足らないことだけど、僕らにとって彼女は「かみさま」だったんだ。
宮崎と東京を舞台に、6人の男女が織りなす淡く美しい群像劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちびたぬき
3
「宮崎県が舞台の作品なんですよ。」と同僚に勧められて読んだ本。シンガーソングライター・多野小夜子と男女数名が織り成す、連作短編です。各編の冒頭には、物語とリンクした小夜子の曲の歌詞が置かれ、小夜子が実在するかのように感じさせてくれます。 多くの人は自分が「平凡」であることを受け入れながら生きています。しかし「特別」な存在の人もいます。それが小夜子です。そして彼女にさまざまな感情を抱く「平凡」な人々。この人々の心の動きがリアルで、病んでいる時に読んだら増幅しそうです。 言葉の使い方が印象的でした。2024/01/12
ねたふり
0
みんなちょっとずつ歪んでいてよかった2023/07/31
たけのこ
0
あるシンガーソングライターの消失と、その存在にあこがれ嫉妬し恨みを抱えた周囲の人々を描いた作品集。登場する周囲のキャラクターにもゆるやかにつながりがあって楽しい。強い存在にあこがれと同時にコンプレックスを抱いたことのある人は必ず共感できるはず。2023/01/22