内容説明
2020年11月に発売した『安彦良和 マイ・バック・ページズ』の最後で「企画中」という形で示唆されていた監督作『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(2022年6月3日公開)。そのすべてを監督・安彦良和が語りおろす――。
「アムロが言っていることは正解なんです。ドアンに戦争の匂いがある限り、また違う敵が来るかもしれない。別の災難が降りかかるかもしれない。だからと言って、武器を捨てていいのかというクエスチョンは残ってもいいけど、その答えは、はっきりしていると思うんですよ」
(安彦良和/本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bo-he-mian
14
安彦良和さんが映画としてリメイクしたガンダムの『ククルス・ドアンの島』に焦点を絞った、安彦さんやスタッフの証言集。作品自体は、テレビシリーズのいちエピソードを引き伸ばした感じで、映画を観たという印象があまりなかったのが正直な感想だったが、安彦さんがこれを作ろうとした動機や、観ただけでは未消化に感じた部分を補足するようなインタビューになっていて、理解を深める事ができた。特に、アムロがガンダムでジオン兵を踏み潰すシーンは不快感があったが、安彦さんなりの見解が語られていた。それで完全に納得はしないけど(笑)。2024/04/25
キュー
0
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』について安彦良和さんやメインスタッフが制作の過程について語った本。なんかあっさりというかもっと揉めたりとかバチバチなエピソードを期待していたらすごい平和的に作られたんだなぁという印象。安彦さんももっとキツい印象あったんだけど随分と大人しくなったんだなぁと。前作では降板したスタッフとかいたの聞いてたからね。ネットで少し否定的に言われた事なんかも話題にしてくれて嬉しいみたいな事言っていて、え、昔だったらもっとそれに反論的な事言ってたんじゃないの?と思っちゃった。2023/03/15