内容説明
勤め先の倒産で、横浜市中区にある横浜ポートシティ不動産に勤めはじめた浜野マリ。けれど勤め先の社長は一見なにも仕事をしていないようで、夕方から車内でお酒をのみはじめるという変わった人物。1週間くらい会社に顔を出さない期間もしばしばだ。しかしそんな社長のもとにさまざまな人々が訪れ、社長と話をしたあとは笑顔になって帰っていくのを、マリは不思議に思っていた。
そんなある日、ポートシティ不動産に弱々しげなひとりの老婦人が訪れる。彼女は2か月前に急逝した地元の大地主永田金蔵の妻、永田君子で「資産家だった夫が急逝したことで相続争いが起こっているので、助けてほしい」と言う。横井とマリはクセ者ぞろいの相続人たちに話を聞きながら、金蔵の遺した資産の全容に迫っていくが、しだいに金蔵の知られざる一面が明かされることになる――。「相続」「不動産」をテーマとして横浜市を舞台に繰り広げられるミステリ・エンターテインメント小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
misalyn
14
入社したてで半人前なのに社長のやることにいちいち口を挟む主人公👩🦰のキャラは全く受け入れられませんが、中身の詰まった一冊でした。相続のことなんて知らないことだらけで、遺言が無ければ法律で決められたように分配するものだと思っていましたが、遺産分割協議で決めるとか「二次相続のことを考えて」とか知らないと損をすることがたくさん書かれていました。作者さん詳しいなと思ったら本職の方でした😅 いやもう作者さんとお知り合いになりたいわ(市内在住で活動範囲が近そうだし笑) 遺産相続の可能性がある人、必読!2026/06/28
yomomo
7
横浜の地主の相続に関する物語。2024/05/06
蕭白
5
専門的なお話は勉強になります。物語としても悪くなかったです。2024/09/15
spike
5
友人が初めて小説を書いたと言って贈呈してくれた本。何よりも昔からある横浜の街への愛着が滲み出ている。三溪園!2023/07/28
ソフトミー
3
男性作家にありがちな女性キャラ(主人公)の解像度の低さが顕著で、読んでいてキツいものがありました。空気の読めないちょっと変わった女の子は学生なら可愛げがありますけど、社会人でこれは読んでいてストレス。文章はお上手だし、作者の経験を生かした不動産絡みのストーリーは他の人には書けない味があり、横浜が舞台なのもシャレてる。本当に主人公のキャラクター造形だけが残念でした。素直に男性主人公でもっと骨太な話を書かれたらいいのに。酷評してしまいましたが、作者さん、小説では一作目らしいので、次回作に期待しています。2025/08/19
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