生きてる意味、わかんねえ~院卒ニートが『存在と時間』を本気で読み解く~

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生きてる意味、わかんねえ~院卒ニートが『存在と時間』を本気で読み解く~

  • 著者名:龍善【著】
  • 価格 ¥980(本体¥891)
  • アットマーククリエイト(2023/06発売)
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内容説明

ニートが『存在と時間』を読み解く。 
20世紀を代表する哲学書であるハイデガーの『存在と時間』の哲学的解明と小説という形態を言わばミクスチャーした上で、『存在と時間』というものを徹底的に解き明かそうとする挑戦的な作品である。
東京郊外で一人暮らしをする独身の主人公飯田渉(32歳)は、大学院の後期博士課程まで哲学を学んでいたが、就職もせず、ずるずると生きているうちに、次第に生きる意味を見失い、いわゆるニートになってしまった。そんな彼が、或る時、己が生きている意味を求めて、ニート生活と決別するためにアクションを起こす。その時、彼が出会ったのが、神谷美恵子の『生きがいについて』という本である。そしてその本が、今度は『夜と霧』で有名なフランクルの著作へと彼を導く。
 渉は、そうした本を読むなかで、元々彼の中にあった熱い哲学徒としての魂が躍動し始め、ついには、難解な哲学書として知られるハイデガーの『存在と時間』に本気で向き合い、それと格闘する日々を送ることで自分が本当に生きている意味を希求するようになる。生きる意味を求めて奮闘する院卒ニートの生の軌跡を描くことを通じて、ハイデガーの『存在と時間』を小手先ではなく、真正面から徹底的に解き明かそうとする作品である。

目次

はじめに

神谷さん
神谷さんについてのノート
フランクルについてのノート
ハイデガー
『存在と時間』研究ノート序「存在とは何か?」という問い
現存在の実存論的分析論
世界内存在と開示性
気遣い(Sorge)
了解と世界の有意義性
情態性と被投性
意味と語り
公共性
空談と公共的被解釈性
文脈化―脱文脈化
「真理論」再考
了解における「意味」
他者の了解
Woraufhin としての「意味」
現存在の「気遣い(Sorge)」
不安
「世人とニート」
本来性と非本来性
死への先駆
良心と証し、先駆的決意性
〈私見・メモ〉死について(母の死とともに)
全体的な本来的現存在と時間性
時間性の脱自的性格
テンポラリテート
テンポラリテートは時間性ではないのか?
根源的時間性と本来的時間性及び非本来的時間性
世界時間(Weltzeit)から見えてくるもの
現存在の歴史性

『存在と時間』と後期ハイデガー哲学について
ハイデガー哲学を巡る旅の終わり
ヤスパース
方法論的自覚と『存在と時間』の真価
ネイビーチェックの男
おわりに

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