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内容説明
ウクライナ危機による肥料・飼料高騰、食料安全保障、新型コロナ危機、大型の台風など頻発する自然災害――。ある新規就農者は研究機関と連携して生産手法を磨き上げ、難しさが指摘されることの多い有機栽培で急成長した。別の農業法人は栽培効率を飛躍的に高め、災害に負けない強靱な経営体質をつくりあげた。打てる手のすべてを動員し、台風の被害を抑える策を練る経営者もいる。農協もまた本来の機能を発揮すれば、期待に応えるポテンシャルがあることが明らかになった。そして新たに登場した若き農業者は、世界情勢を読みながら農政のはるか先を行き、日本の農業の新しいかたちを創造しようとしている。不連続な危機に対応しさらなる進化を遂げようとしている日本の農を日経新聞論説委員が活写。
目次
序章 食料安保と農業の新星
1 農地が自動的に集まる農場
2 付加価値と自給率向上の二兎を追う
3 食料安保の実験場
第1章 ウクライナ危機が迫る変容
1 露呈した日本の危うい食料事情
2 始動したトウモロコシ増産
第2章 日本農業を襲った肥料高騰
1 肥料の輸入依存の危うさ
2 コスト増が促す営農の再点検
3 肥料はオーダーメードで
4 肥料の新たな鉱脈は下水汚泥
第3章 新型コロナの教訓
1 十年安心な販路はない
2 コロナで見えた農協の価値
第4章 環境調和型農業への挑戦
1 欧州の後追いの農政転換
2 消費者との距離を縮める有機栽培
3 有機の世界のアーティストたち
4 有機農業のビジネス戦略
5 国境を越える「丸っこいマーク」
6 JAが歩んだエコ農業の四十年
第5章 巨大自然災害との戦い
1 災害で発揮するJAの機動力
2 強風で吹き飛んだ栽培ハウス
3 台風とコロナを越えて
4 切り札は農業版BCP
5 農業者は研究と政策の最先端へ
感想・レビュー
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きたぴー
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はっちー