内容説明
平凡社誕生の端緒となった幻の「現代用語集」復刊! 新聞用語から新語、流行語まで、当時の社会をにぎわせた言葉の数々を一挙解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
57
【実際的にして且つ正味ばかりの書】平凡社ライブラリーとしては、2023年6月初版。大正時代の新聞を賑わせた種々の言葉の解説に加え、間違えやすい漢字の読みや用語なども収録した、大正3年刊行の実用用語集を復刊。新たな時代の到来を迎えた社会の空気を伝える一冊。巻末に、荒俣宏の「事典王・下中彌三郎と“平凡”の勝利」と題された解説在り。<【外來語】シンガー(Singer):「歌ひ手」の意より點じて藝者の意に用ふ。挂冠:冠を挂けるで、公の職を辭する義>。挂冠って、今まで「桂冠」詩人と同じだと。木偏じゃなく手偏か……⇒2023/09/17
Fumoh
2
大正三年、当時の新聞用語や外来語・流行語をわかりやすく解説した「新語辞典」。その復刻版です。これはなかなか面白い。当たり障りのない辞典ではなく、編者なりの所感もまじえた、語の概要・背景・経緯説明がすばらしい名著です。大正三年の段階において、これほどまでに世界の思想潮流を正確に察知していたとすると、当時の知識人層のレベルを見直さざるを得ません。また流行語欄はひたすら面白い。イキアタリバッタリズム(無計画主義)、コスめる(男子のオシャレ)、ジャパニング(英語圏での「模倣」の意)など、当時の空気が分かってくる。2024/01/14
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