一日署長

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一日署長

  • 著者名:大倉崇裕
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 光文社(2023/06発売)
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  • ISBN:9784334915339

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内容説明

警察学校を首席卒業の五十嵐いずみに課せられた仕事は、なぜか警視庁の一室での資料整理。地味な作業に彼女はふて腐れてばかり。しかしある日、パソコンの画面が発する光に包まれたいずみは、自分が1985年の署長室にいて、署長の身体に憑依していることに気づく。折しも署では、資料で目にしたばかりの未解決事件捜査の真っ最中。狼狽えている間もなく、いずみは思いがけず、“一日署長”として、現場の最前線に赴くことに!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

174
ホラー、SF、コメディなど他ジャンルの設定と組み合わせたミステリは珍しくない。しかし本書はその全部を詰め込んだ、キメラの如き1冊。警視庁史料編纂室の旧型パソコンが勝手に動き出し、担当の女性警官いずみを吸い込んで転生させてしまう有様は貞子が出てくるより怖い。いずみはムクツケキ中年男の警察署長となり、記録上は未解決の事件を署長権限を遠慮なく駆使して捜査していく。何しろ未来の記録を読み込んでおり、当時の問題点や矛盾を知り尽くしているからまさに名探偵だ。史料編纂室とは警察の最終兵器である未解決事件捜査班の別名か。2023/08/12

モルク

129
看護師から警察官に転職した五十嵐いずみ。警察学校も首席で卒業したのに配属先は地下3階にある資料編纂室。前任者西脇から受け継いだ古いパソコン「ポルタ」に資料を入力すると…過去に戻りそこの警察署長となって事件を解決する。タイムリミットは1日というタイムスリップものが5話。思っていたよりずっと面白かった。それぞれの署長の身体に乗り移り、まさに親父のその容姿に四苦八苦するいずみだが…。軽快でさくさく進む。10円玉をたくさん用意しなければならなかった公衆電話が懐かしい。2024/07/26

ma-bo

117
警察学校を首席で卒業したのに、警視庁史料編纂室に配属になる五十嵐いづみ。過去の捜査資料をパソコン入力していると、突然タイムスリップ。署長に憑依して…期間は1日だけ…データ入力で得た情報と署長としての権限を駆使しながら事件を解決する。元の事件は未解決だったり、犠牲者が出ていたりするが、いづみが過去に戻って解決した事で未来が変わっておりその後の顛末も書かれていて良し。短編にてスピーディーで難しい事考えずに読める作品。2023/12/21

TakaUP48

107
読みやすい本で、スイスイ行きました。芸能人の一日署長とは違い、時空を越え訳あり事件を解決するという話。5年間のハンデがあっものの、警察学校を首席で卒業した五十嵐いずみは、警察署の隅っこの史料編纂室に配属される。独り部屋での話相手は、名前の着いたパソコン。過去の捜査資料を打つ込む仕事だが、時折パソコンが白く光り輝く。と、彼方此方の警察署長に身を移し、一日限定で事件を解決するという流れで、5件ほどを解決。制服そのままに動き廻るのには、おかしみを感じるが、事件解明の展開は、オモシロかったです。続編あるのかな?2023/07/31

初美マリン

105
過去の事件資料を入力するとその中に何故かヒットするものがある。一日署長としてタイムスリップし、事件を解決する。時間の猶予は二十四時間だけ。改めて署長って偉いだなと。署長がやる気を出せば解決することが多いのだと、痛快な短編集だった2024/04/06

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