熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―

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熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―

  • 著者名:為末大【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 新潮社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103552314

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内容説明

基礎の習得から無我の境地まで、人間の成長には5つの段階がある。では、壁を越え、先に進むために必要なものは何か。自分をどう扱えばいいのか。「走る哲学者」が半生をかけて考え抜き、様々なジャンルの達人たちとの対話を重ねて辿り着いた方法論が一冊に。経験と考察が融合した現代の「五輪書」誕生!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro sata

32
一見矛盾するようなアドバイスが存在するのは何故か。それは、物事に熟達していく過程にはいくつかの段階があり、その段階ごとに習得すべき内容が異なるから、だという。 私も自身のいろいろな営みに照らして、「あ、これは今『観』の段階だな」「これは『心』の段階だな」などと考えながら読んでいた。 今まで脱力するということが何かがよく分からなかったのだが、中心部分、要の部分だけに力が入って後は遊んでいる状態なんだと分かり、ああ、ただ全箇所なんとなく力を抜くということが脱力ではなかったのか、ということに気がついた。2023/08/22

ta_chanko

27
熟達のプロセス=遊→型→観→心→空(→遊…)。最初に、「遊」びありき。全力が先、制御は後。「型」とは、無意識化された技能。次は「観」。動作を分けて見ることで、動きや技術を構造化する。その後、自分の動きを俯瞰する。身体全体で観る。そして「心」。技術の核心を体得する。いつでもニュートラルポジションに戻れる。応用的な技術も試せる。最後に「空」。論理よりも勘。ゾーンに入る。意識・価値観・言語・私から身体を解放する。そしてまた「遊」に戻る。それ自体を楽しむ。まさに熟達の奥義!2023/09/27

むた

15
めっちゃメモしながら読んだ。本文最後にある砂のお城の話を読めただけでも価値があった。自分の現役時代を思い出し、当時は感覚としてしか持っていなかったものに名前をつけてもらったよう気持ち。それを伝える側になったいまの仕事にも熟達への道はあるはずで、自分が選手として到達できていた段階以上のものを若い選手に提供できるようにならなければと思う。素晴らしい学びをありがとうございました。2023/09/14

ゆーすけ

12
学びを「遊・型・観・心・空」の5段階に定義して解説した「熟達論」。ぼんやりと感じていたことを正確に言語化しており、ページをめくるたびに驚きと発見があった。ボリュームはそれほど多くないがどれも大切なことを述べていて、かつ分かりやすい。陸上競技の人だというのは知っていたけれど、論理的思考が素晴らしい人なんだろうな。手元に置いておきふとした時に読み返したい。ビジネス書では久しぶりに良著に出会えた気がする。2023/11/20

Yuka

11
スポーツをする人や指導者にはすごく参考になりそう。仕事にも転用できそうなところがたくさん。 すごく新しい知識がインプットされるというよりは、色んなところで少しずつ聞き齧ってはその都度縋りついていた上達に関する考え方が、一本の道になるように体系化されて整理された感じ。 自分が今、どのフェーズにあるのかで必要となることは異なってくる。私はスポーツはしないけど、仕事においては『観』から『心』に移行するフェーズのような気がする。 ステップを意識しながら歩み学び続け、いつかは『空』の状態に辿り着きたい。2023/08/24

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