内容説明
父を想う娘の涙、師弟の絆。とびっきりの人情譚!
祝言が決まった娘は冷たくなった父に戸惑う…。親子の絆、恩人への情、清水の次郎長晩年の逸話など、人情時代小説の粋を集めた八編。
解説・長宗我部 友親 (長宗我部家十七代目当主)
※この電子書籍は2010年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
60
「男には、やせ我慢がでえじだからさ。」 本書の表題となった短編「ほかげ橋夕景」に出てくる言葉である。このひと言につきる。私が山本一力氏の小説が好きなのは、登場人物にこうした心意気があるからだ。男たるもの、むやみやたらに感情をあらわにするものではない。泣きたかろうが、寂しかろうが、辛かろうが、それをグッと胸に秘め、表に出ないよう我慢するのだ。その我慢は自分のためにするのではない。大切な人への思いやりなのだ。そしてその男の深い思いは、いくら我慢しようとそこはかとなくにじみ出てくるのだ。それこそが一力氏の美学。2023/08/10
ふぅ
4
どれも優しくほっとできる短編ばかり。途中ハラハラとさせられるが最後は良かったとなる(不意峨朗は私の希望とは違ったけれど…)その余韻を味わいながら。私の寝る前読書には最適です。2024/10/16
改造
1
この作家さんの作品が好きです。 「泣き笑い」とか子育て感が良いなあ。2024/03/08
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