内容説明
曹洞宗の修行道場・安泰寺で、坐禅修行と自給自足の作務に打ち込む青春時代を送った著者二人。少・青年期の苦悩と夢、出家の動機、歴代住職との思い出などを赤裸々に語り合い、仏教、坐禅の正しい理解を指南する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SOHSA
26
《購入本》安泰寺出身の二人が坐禅について語る対談集。もっと丁々発止の激論となるかと思いきや、対談は穏やかにするすると流れていく。巻頭の安泰寺の雪景色とアルファベットの案内看板が同寺のありようを現していてとても印象的であった。本書の中で安泰寺と永平寺の差異について少しだけ触れられているが、読み手としてはそこはもっと掘り下げてほしかった。初刊から既に6年、ネルケ無方師も現在は安泰寺の堂頭を後進に譲っている。誰の上にも時は流れゆく。2022/05/24
パブロ
11
いきなり「安泰寺」って言われても、どこにあるんだか、どんな寺なんだか説明もなく、淡々と対談は続く。とは言いつつも、まだこんなにも厳しい修行をしている道場があるってことにまず目が開かれる。最近、メディアで活躍しているネルケ無方とティク・ナット・ハンの翻訳もする藤田一照という、年代は違えどこの道場で修行した日本仏教界では異色の二人。その実体験を元に語る現在の仏教界、ヨーガ、マインドフルネスなどへの考察は、とても厳しく、かつ新鮮で面白い。でもね、欲にまみれてヘコヘコ生きている私には潔癖すぎるんだよな、二人とも。2015/08/12
yone
3
曹洞宗の禅道場安泰寺の現在の堂頭(住職)であるネルケ無方とOBでアメリカでの布教経験のある藤田一照の対談。わかりやすい言葉で禅とはなんなのだろうかということが語られる。常に前を向いて探求していくことこそが禅という姿勢に感銘を受ける。ただ無方さんの経験から臨済宗の禅に対してあまり良い言い方をしないところは気になる。二つの宗派の差異を冷静に見ているというよりも、経験からの非難に見える。彼が修行したところでは、禅としての真理の探求などなく実家の寺を継ぐことが大切だったかもしれないが、臨済禅の全てがそうではないし2015/06/26
K Goro
2
藤田さんのこのバランス感覚を服用しよう。引用:〈藤田〉 怒りはよくないと、よくない怒りはこうやったら怒らなくて済むというような、そんな単純な問題ではなくて、僕は怒りというのは人間に与えられている一つのきっかけというか、機会だから、それをうまく生かすような方向で考えていけばいいんだと思うのです。だから怒りを鎮めるとか、あまり単純に自分をコントロールできるみたいな発想で考えない方が、僕はいいと思いますけどね。だからエンライテンド・アンガーというのが、僕はあると思いますけどね。2015/08/31
ponn
2
迷える者の禅修行が面白かったので興味を持ち読んでみましたが、期待外れでした。自著でははっきりモノを言う正直な人だと印象を持ちましたが。対談になると互いの意見に同調し迎合している印象を受けました。2015/09/11
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