内容説明
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人気シリーズ「乙女の本棚」第32弾は、文豪・夢野久作×イラストレーター・ねこ助のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
けれども、花の鎖は引いても引いても尽きないほど長う御座いました。
「水が濁るとよくないことがある」。そんな言い伝えのある湖のそばに住むルルとミミは、鐘造りの父が身を投げてから、二人きりで暮らしていた。
夢野久作の名作が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き、本シリーズでは堀辰雄『鼠』太宰治『魚服記』中島敦『山月記』新美南吉『赤とんぼ』を担当するイラストレーター・ねこ助によって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
83
乙女の本棚・第32巻。父親を継いで鍛冶屋となったルルは、お寺の鐘を作ったが、肝心の音が鳴らず、悲観して父親の後を追い池に飛び込んで身を投げた。残された妹のミミは、兄を追い池の底へ行った。そこでは宮殿の女王のために噴水を修繕しているルルの姿があった。涙の再会後、海月に乗って地上に戻るが、兄は再び池の底の宮殿に戻ってしまった。再びひとりとなったミミは鐘を鳴らすときれいな音色で音が響いた。翌日ミミの姿が見えないので、池から引き上げると抱き合ったままのルルとミミが眠っていました。可哀想に。色々な推測が可能な結末。2026/05/12
なつきネコ@着物ネコ
45
なにげに夢野久作を読んだことないな。 耽美な作品のイメージはあったが、こんな感じなのか。文章も耽美で美しい。かわいそうな兄弟。死に別れて泉の底に沈む兄。一人残され悲しむ妹。ルルとミミという2人の兄弟愛は深い。泉の底の国、鳴らない鐘、美しい水死体のあたりに西洋的な耽美さを感じる。特に美しい水死体は西洋絵画でもよく使われる解題。美しい兄弟の悲しい死だけど、ルルの泉の国への哀愁や、ミミの兄への想い。女王様の願いを見るに。この最後がこの兄弟最後の落としどころなのかなと思った。しかし、ねこ助さんのイラストも美しい。2024/10/13
優希
42
救いのない物語ですが、儚くも美しく感じました。久作は兄妹に特別な想いがあるのでしょうか。2023/11/05
たまきら
39
ホント夢野さんの小説はこれだから…。子どものころ読んで憤慨した思い出がある本ですー美しいイラストで余計にその残酷さが際立っている気が。そうそう、「うしおととら」という漫画で獣の槍という槍を中国人兄妹が作り上げるんですが(これ以上はネタバレになるので…)、あのシーンでこの小説を思い出したことを、今思い出しました。2026/06/03
ちえ
33
絵が夢野久作の書いた物語にマッチしていて幻想的で美しい。話の内容もとても好み。これは…二人は幸せになったということだよね、とラスト悩む。こういうのをメリーバッドエンドというらしい。2023/12/29




