内容説明
航空自衛隊飛行教導群ことアグレッサー部隊が、正体不明の航空機によって撃墜された。墜落したF-15パイロットの深浦と安田は、見知らぬ男たちに拘束される。彼らは独立国家樹立を目論むラースランドの一員で、そこは最新兵器・クラーケンの中だった! 空域から脱出した同僚の森近らはクラーケンを追い詰めるが……。国籍不明の潜水艦がさまよう先にあるものとは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
10
訓練中の自衛隊機が襲撃をうける冒頭からスリリングで、テロリストの正体や独立国家承認要求などどうなるのかハラハラした。ラスト消えた彼らがどこへ行ったのか謎のままなのが若干未消化ぎみ。2023/10/17
Masuhiro Harada
1
図書館で15の表紙が目について軽く読んでみまいた。 侵略者と書いて「アグレッサー」という題もわからない。基本的にテロリズムに対する理解が薄そうな気がします。テロール教授とか読んでもらうとすっきりすると思いますが、初版2020年にしてこのテロ感覚というのは、やっぱり平和ボケ日本のミリタリーファンの面目躍如ですねwいっそエンタメに振り切って最後は15で空戦やってエンディングにして読者をワクワクさせた方がよかったと思いますw かわぐちかいじもそうだけど、有能な政治家を描くと、途端にうそっぽくなっちゃうよねw2024/03/03
Snowy
1
えーえ〜? 前に読んでたのをすっかり忘れて気が付かなかったの、初めてかも。2023/11/28
gun56
1
好きな作家の待ってた文庫化。しかも正体不明の潜水艦が独立のために戦うという、沈黙の艦隊ばり。作者の好きな自衛隊も当然出てきて、さあどういう展開かと期待してたら、ちょっと思ってたのとは違った。でも戦闘の緊迫感やミステリ要素、人の描かれ方も良くて面白かった。2023/08/02
samandabadra
0
航空技術ものかと思ったら、船の話の方が主だったかも、それにしても、攻殻機動隊かと思うような光学迷彩の話とか、技術の水位を凝らしたものが出てくるけれど、どうもそれは話の端っこのように思える。それよりは『箱舟』が言い表していることも、重要なテーマのように思えるが、そこはあまり踏み込んだ話にはなっていない。中途半端にも見える作品だが、それはそれ、十分成り立っていると思われ。一つだけ言うと、マイノリティの声は、マジョリティにはほとんど届かない。2024/04/07