講談社学術文庫<br> 妖怪学とは何か 井上円了精選

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講談社学術文庫
妖怪学とは何か 井上円了精選

  • ISBN:9784065322260

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内容説明

妖怪博士の妖怪退治!!
「コックリ」「天狗」「狐憑き」から、「妖怪屋敷」「西瓜(スイカ)の幽霊」「経を誦(よ)む古木」まで、全国の妖怪事象を蒐集しつつ、御一新の世になお蔓延る迷信を一網打尽にせんとした奇特な哲学者を突き動かしたものとは一体何だったのか?
「妖怪学講義録」「おばけの正体」など、妖怪学の創始者・井上円了の精華をオリジナルに厳選した、決定版アンソロジー。

[目次]
編者序文
妖怪談
妖怪学講義録
『妖怪学雑誌』論説
(真怪論/妖怪学と諸学との関係/忘憂術/論怪)
おばけの正体
補遺
(妖怪学講義細目/妖怪学講義参考書目/井上円了調査地一覧)

目次

編者序文
妖怪談
妖怪学講義録
『妖怪学雑誌』論説
(真怪論/妖怪学と諸学との関係/忘憂術/論怪)
おばけの正体
補遺
(妖怪学講義細目/妖怪学講義参考書目/井上円了調査地一覧)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

16
東洋大学(当時の名称は異なるが)を設立した井上円了の講演や文章のまとめ。巷に溢れる怪異譚や妖怪という存在について批判的に語れば語るほど、この手の話が大好き(興味)なんだろうなと伝わってくる。現在のオカルト的な話でも同じだけれど、先ずは批判的に眺めて点検しなければ真に興味深い出来事かどうかなど判断できる筈がない。伝え聞こえてくる怪談奇談は勿論、自身が対面している諸々についても論理的に考察できる余裕を常に持っていたいものですね。……まあそれにしても妖怪のお話は面白い。2023/11/02

春風

9
「迷信の打破」を掲げた明治の啓蒙家・井上円了。その円了先生の著述の中でも、ここまで読みやすい翻刻はないのではなかろうか。複数篇収録される論考の中でも、「妖怪に迷える児童に読ましめんとする」『おばけの正体』では、口語で広汎な妖怪遭遇の事例を挙げ、その正体について考察している。「世間に時々奇を好むものあって、化物や幽霊を偽造し、人を驚かすを以て愉快とする奴がある」とあるが、果たして本当にそのような奴が多く、また騙される迷信家も多い。明治以前の怪談・奇談を読み解くに際して、示唆に富む事例が多く、堪能できた。2023/07/05

MasaruQ21

0
妖怪学を通して愚民を啓蒙するんだ、という心意気が良い。学問に対する期待値が高い。 2024/09/12

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