講談社学術文庫<br> バラの世界

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講談社学術文庫
バラの世界

  • 著者名:大場秀章【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 講談社(2023/06発売)
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  • ISBN:9784065323885

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内容説明

冬のバラを好み、わざわざエジプトから取り寄せていたという皇帝ネロ。晩餐会で天井から大量のバラの雨を降らせ、客を窒息させたほどの愛好家だった暴君ヘリオガバルス。古代ローマ人は悪酔い防止にバラの花冠が効くと信じ、中世の詩人や作家、画家はこぞってバラを描いた……。ただの「花」がなぜ憧れの象徴となり、かくも人々を虜にし続けるのか。野生から改良種まで、世界の多様な品種を眺めつつ、はてなき美の世界を旅する!

まえがき
第1章 クノッソス宮殿の謎
クノッソス宮殿/青い鳥/それはバラか、バラなら/バラとする根拠/ロナ・ハースト/バラは単なる花

第2章 ギリシアとバラ
テオフラストス/バラを詠む/バラ熱の兆し/何が魅力か

第3章 ローマとバラ
高貴な花へ/日常を飾る花に/休日はペストゥムで/ローマのバラとは/バラの花環/生活に欠かせぬ花に/バラの下で

第4章 バラの植物学
レーダーはいった/バラの容姿/バラの葉/托葉/バラの花

第5章 バラの園芸化の歴史を辿る
八つの野生種/一八六七年/グループとは/オールド対モダーン

第6章 オールド・ガーデン・ローズ
ローザ・ガリカ/バラ水のバラ/ジョセフィーヌの幸運/2000を超す園芸品種/ダマスクバラ/バラ戦争/マルメゾン庭園のダマスクバラ/秋に返り咲くダマスクバラ/秋に咲くダマスクバラの再来/ローザ・アルバ/ボッティチェルリの『ヴィーナス誕生』のバラ/<ジャンヌ・ダルク>/キャベジ・ローズあるいはセンティフォリア

第7章 モダーン・ガーデン・ローズの黎明期
コウシンバラとは/ハーストの見解/コウシンバラの標本/英国のコウシンバラ/英国外でのコウシンバラ/二つのチャイナ・ローズと二つのティー・ローズ/スレーターズ・クリムソン・チャイナ/パリ自然史博物館の標本/カルカッタ植物園/パーソンズ・ピンク・チャイナ/ヒュームとパークスのティー・ローズ/ノワゼットバラの誕生/ブルボン

第8章 バラの花譜
バラの画家ルドゥーテ/マルメゾンの館/フランスのバラ図譜/英国のバラ花譜/ドイツ・オーストリアのバラ花譜

第9章 世界の野生バラ
〇中国のバラ
〇ヒマラヤのバラ
〇西アジアのバラ
〇ヨーロッパのバラ
〇アルプスのバラ
〇アメリカのバラ

第10章 日本のバラ
ノイバラ/テリハノイバラ/ミヤコイバラ/ハマナス/サンショウバラ/カカヤンバラ

第11章 バラの現在・未来

目次

まえがき
第1章 クノッソス宮殿の謎
クノッソス宮殿/青い鳥/それはバラか、バラなら/バラとする根拠/ロナ・ハースト/バラは単なる花
第2章 ギリシアとバラ
テオフラストス/バラを詠む/バラ熱の兆し/何が魅力か
第3章 ローマとバラ
高貴な花へ/日常を飾る花に/休日はペストゥムで/ローマのバラとは/バラの花環/生活に欠かせぬ花に/バラの下で
第4章 バラの植物学
レーダーはいった/バラの容姿/バラの葉/托葉/バラの花
第5章 バラの園芸化の歴史を辿る
八つの野生種/一八六七年/グループとは/オールド対モダーン
第6章 オールド・ガーデン・ローズ
ローザ・ガリカ/バラ水のバラ/ジョセフィーヌの幸運/2000を超す園芸品種/ダマスクバラ/バラ戦争/マルメゾン庭園のダマスクバラ/秋に返り咲くダマスクバラ/秋に咲くダマスクバラの再来/ローザ・アルバ/ボッティチェルリの『ヴィーナス誕生』のバラ/<ジャンヌ・ダルク>/キャベジ・ローズあるいはセンティフォリア
第7章 モダーン・ガーデン・ローズの黎明期
コウシンバラとは/ハーストの見解/コウシンバラの標本/英国のコウシンバラ/英国外でのコウシンバラ/二つのチャイナ・ローズと二つのティー・ローズ/スレーターズ・クリムソン・チャイナ/パリ自然史博物館の標本/カルカッタ植物園/パーソンズ・ピンク・チャイナ/ヒュームとパークスのティー・ローズ/ノワゼットバラの誕生/ブルボン
第8章 バラの花譜
バラの画家ルドゥーテ/マルメゾンの館/フランスのバラ図譜/英国のバラ花譜/ドイツ・オーストリアのバラ花譜
第9章 世界の野生バラ
〇中国のバラ
コウシンバラ/コウシンバラの野生型/荻巣樹徳の発見/埋め難い差異/大花香水月季/多様な中国の野生バラ/峨眉山薔薇
〇ヒマラヤのバラ
ヒマラヤン・ムスク・ローズ/ノイバラの仲間/ローザ・セリケア/ヒマラヤのタカネバラ
〇西アジアのバラ
ローザ・ペルシカ/ローザ・フェティダ/ローザ・アビシニカ
〇ヨーロッパのバラ
イヌバラ/豊富なビタミン
〇アルプスのバラ
ヨーロッパのノバラ/ローザ・スピノシッシマ
〇アメリカのバラ
アパラチアのバラ/オオタカネバラ/アメリカのサンショウバラ
第10章 日本のバラ
ノイバラ/テリハノイバラ/ミヤコイバラ/ハマナス/サンショウバラ/カカヤンバラ
第11章 バラの現在・未来
園芸化の歩み/バラの園芸化の兆し/現代の園芸/バラの育種家/フランスの育種家/英国の育種家/ドイツの育種家/オランダ・デンマークの育種家/アメリカの育種家/その他の国々の育種家たち/日本のバラの育種家/特許と登録/バラに寄せる関心/バラ園/フランクフルトのパルメンガルテン/クイーン・メリー庭園/バガテル/アメリカのバラ園/日本のバラ園/バラもどきの発達/バラの町、バラの道/バラの園芸化の未来
あとがき
バラ属の分類体系
植物名索引
学術文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

65
バラと言えば、ローマ。皇帝ヘリオガバルスは天井から歓迎のバラの花を降らせ来客が窒息死したとか。 バラと言えば、イギリス(風土的には合わないのに努力)、フランス(適している) 私が好きなブルー・ムーンを作ったのはドイツ最高のバラの育種家、マティアス・タンタウ2023/09/24

かぐつち

2
まさに表紙のような『バラ』だけではない多種多様なバラの歴史と文化をたどる本。もともとは四半世紀前に発行されたものとのことなのですが、四千年前からスタートするので四半世紀前なんて……という感じです。愛され続ける花の叙事詩。2024/03/22

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