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内容説明
100分de名著」(NHK Eテレ)で取り上げる作品を九年にわたり選び続けてきたプロデューサーが最も戦慄を覚えたのは、現代社会のありようを言い当てる「名著の予知能力」。カミュ「ペスト」には、新型コロナで苦しむ「今」があった。ル・ボン「群衆心理」は、対立意見で分断を煽るSNS社会を見通したかのようだ。ミッチェル「風と共に去りぬ」には、トランプ政権へつながるアメリカの裂け目が見える。名著との格闘から得られる、驚き、興奮、感動。そして人生を変える力。画期的な「名著」の読み方。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
109
eテレでやっている「100分de名著」のプロデューサーがその時々に話題とした本と登場者の語りから現在の世界でのヒントあるいは参考になるようなことを語ってくれています。いままで読んだことのある本などの内容を違った観点から認識させてくれて非常に参考になりました。伊集院光さんもこのシリーズの本を出されていますが、最初のほうでこの本でシェイクスピアの「ハムレット」についてのクローディアスの言葉の解釈で専門家をびっくりさせたことが掲載されています。2023/10/02
tamami
67
名著、名著のオンパレードで些か気恥ずかしい、などと書くと叱られてしまうだろうか。NHKEテレ「100分で名著」のプロデューサーによる、番組で取り上げられる「名著」がなぜこのタイミングで、この講師によって紹介されるに至ったか、そしてその「名著」が「名著」たる所以が語られる。番組中どの回も「名著」に出会え、既成の見方が根底から揺すぶられ、未来から私に向かって降りてくる、そんな本との出会いに溢れている。本書を読みながら、「名著」とはあくまで当人にとって、その時の状況が作り出していくものではないか、と思うに至る。2023/06/18
緋莢
21
著者はEテレで放送中の「100分 de 名著」のプロデューサー。タイトルに入っている〝予知能力”については 著者も「はじめに」で、<予知しているかのように見えるのは、先人たちが自らの直観を研ぎ澄まし、人間や社会の本質をつかみとろうとあがき続けたからこそ、獲得できた普遍性があるからだ。そして、人間の本質は、時代が流れても全く変わっていない。普遍性を獲得した名著は、繰り返される人間の愚かさや過ち、蛮行、憎悪のうねり、社会の歪みを炙り出してくれるのだ>(続く 2023/12/12
nukowan
17
「100分de名著」のプロデューサーが書いた本の告知記事でハムレットの新解釈が生まれた瞬間の話を見たので気になって借りてきて読んだ。100分~は録画しておいて見たり見なかったり。本で早々に伊集院さんの該当記事のパートがあり、あとはほぼ流し読みになりました。記事だけで満足してて良かったかも。それでもパラパラとどういう考えの人があの番組を作っているのかが垣間見れて良かったです。ハイジの原作は読んでみたくなりました。2023/06/29
Garfield
15
Kindle + Audible レコードではないがタイトルを見てのジャケ買い書籍。名著に潜む予言的なことを事件や史実とともに見ていく本かと思っていたら、実は、好きなTV番組「100分 de 名著」のプロデューサーが、その問題意識や、例えば、テーマ本の見つけ方や、講師とのやりとり等、番組制作の裏側を開陳しつつ、取り上げた書籍を改めて語る構成の書籍。番組ファンとしては、とても楽しい時間となった。また、番組放送時にはあまり関心が湧かなかった名著の魅力なども分かり、今後の読書の指針となった。 ★★★★★☆☆2024/11/25




