なぜ皆が同じ間違いをおかすのか 「集団の思い込み」を打ち砕く技術

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なぜ皆が同じ間違いをおかすのか 「集団の思い込み」を打ち砕く技術

  • 著者名:トッド・ローズ/門脇弘典
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • NHK出版(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 720pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140819395

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内容説明

ハーバード教育大学院で〈個性学研究所〉設立の心理学者が、「みんな同じ」の危険性と脱却法を解説!

「集合的幻想」とは――
事実に見えたことが実際には思い込みだったにもかかわらず、間違った認識に基づいて大勢が行動すること。

・品不足と勘違いして買い占めに走り、本当に品不足を引き起こす。
・欠陥があるとの誤解により、移植用の腎臓の10%以上が廃棄される。
・周囲から期待されているという思い込みのため、自分の人生を犠牲にする。

ありもしないことを皆で信じる「集合的幻想」は、社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害をもたらす。自身も「幻想」を体験した心理学者が、脳科学・心理学の知見と多くの事例をもとに、幻想にとらわれる過程、打破する方法を解説。ぶれない思考や正しい認識を身につけ、豊かな人生を送るための必読書!

【内容】
はじめに――ある小さな町の秘密
第1章 裸の王様たち――「物まね」の連鎖が起きる理由
第2章 仲間のためなら嘘もつく――個の利益より集団の利益
第3章 裏切りの沈黙――脳が求める多数派の安心感
第4章 模倣の本能――他人のまねが絆をつくる
第5章 多数派の恐ろしさ――「自分はバカじゃない」ルール
第6章 安全さの落とし穴─―「みんな」の価値観は誤解だらけ
第7章 自己一致を高める――満たされた人生のために
第8章 信頼は何よりも強い――不信の幻想を打ち砕く
第9章 真実とともに生きる――信念に基づく声の力

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

51
「同じ社会の自分以外の者はそう思っている」と思い込む集団的幻想を打破するには具体的にどうすればいいのかを論じる。近年の米国内の分断を懸念する著者。集団的幻想というものの例や脳科学をつかった実験、チェコビロード革命、など興味深い内容が多く、読みやすい。苦学した著者自身の体験や、ネットで先鋭化しやすくなった集団的幻想の仕組みなどを紹介。防ぐのは難しくても、仕組みが分かれば取っ掛かりにはなるだろう。意見に違和感を感じても、それをスルーしてしまうことが幻想を強固にしてしまうとか。なかなか良書。2023/12/10

よっち

38
自身も「集合的幻想」を体験した心理学者が、脳科学・心理学の知見と多くの事例をもとに、幻想にとらわれる過程や、打破する方法を解説する一冊。物まねの連鎖が起きる理由、個より集団の利益を意識する、脳が求める多数派の安心感、他人のまねが絆をつくる、自分はバカじゃないルールなど、「集合的幻想」は社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害をもたらすとして、、そうならないためにも自己の思いに忠実であることを目指して、様々な集団ともコミュニケーションを取り、相手を信頼することが重要とする著者の考えには頷けるものがありました。2023/07/04

vy na

23
自己一致が重要。その為には外界からの目線で自分を評価しない事。他人がどう考えるかが重要ではなく、自分がどう考えどう感じるか。自尊心を高めると言うことは、自分自身を信じる力を高めること。ヒントは自分の行動の中にある。文中より、「自分の心を信頼し、自分は幸福に値する事を知る事だ」第一に、自尊心は私的な体験を通して自分の中心に宿る。  ただ流されて“どうでもいいよ“と思うのではなく、自分の心に問いを立て、自分を信じる心を高めていく事で、自己一致な状態を保つ。すると集団による思い込みをなくせるはず。2023/09/24

くさてる

21
集団に属する個人の過半数がある意見を内心では拒絶しながら、他のほとんどの人はそれを許容していると(誤って)推測することで発生する、「集合的幻想」に関する本。具体例も多く、読みやすい語り口でたいへん興味深く読みました。差別やデマ、社会的な間違いを引き起こすこの罠をどう避けたらいいのか?辛い例も多いですが、希望が持てる話も多くあります。おすすめ。2024/01/19

ブック

13
人間社会が進化するにつけ、人間の脳はそれに追いつけない状況ができていると感じる。近年、「他者を叩く」という行為に拍車がかかるのは、経済の行き詰まりや、社会課題の山積も大いに関係しているのだろう。人々は自分の頭で考えることをやめ、他者にレッテルを貼ることで容易に対立を深めて行く。しかし、実際はそれほど対立しているわけではないのだ。思い込みによって勘違いすることは誰にでもある。大切なのは、思い込みだったかも知れないと自覚し、思い込みだとわかったなら速やかに考えと行動を変えることだ。人は変われる。2023/10/17

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