内容説明
理想、喪失、そして分断…アメリカはどこへ行こうとしているのか? 欲望の正体を求めて。想像力の旅が始まる――。NHK「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」アメリカ編を完全書籍化。番組では放送されなかったインタビューも収録。格差、Black Lives Matter、テロとの戦い、暴力、銃、ポピュリズム…「偉大なる」実験国家の光と影。戦後から2010年代までを、主に映画のスクリーンから証言者のコメントを織り交ぜながら考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
87
NHK『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』アメリカ編の書籍化らしいが、この番組、自分は観ていないし、本書を読んでも全体を通しての論理というか思想のようなものは掴みきれなかった。ただ1950年代からのアメリカ映画に、その当時の米国の政治・社会の状況が如何に反映されているか、アメリカの”流転”の現代史を「なるほどネ」と理解した。特にリアルタイムで観た、自分の青春時代と重なる60年代からの映画の背景についての読み解きは大変興味深かった。感受性の衰えた?90年代以降はあまり映画も観てなかったことが良くわかった。2023/05/21
yyrn
27
「歌は世につれ 世は歌につれ」は映画にも当てはまる。いまの感覚で観るとそうかな?と思える映画も、当時の社会情勢をていねいに解説されると、どれもが時代が生み出した映画であり、また映画が時代を象徴していたなとも感じられるのだった。だから国境を越えて多くの人々に支持されたのだろうか?▼【理想の】1950年代は核の脅威や人種差別はあったがアメリカは輝いていた(ように見える)。【闘争の】60年代はそれまでの基準・規範・体制に反発する動きが世の中を動かした。【幻想の】70年代はベトナム戦争、オイルショック、環境問題⇒2023/06/30
エジー@中小企業診断士
13
サブカル、映画からアメリカの変化を読み取る。「大衆の欲望」、時代の変化、社会の空気の変遷の物語とその正体。カウンターカルチャーですら、資本主義を駆動する道具立てとなる構図がある。メインではない零れ落ちる何ものか、ズレ、ノイズ。名付けられないままの通奏低音をメタレベルで捉える、リフレーミングする。理想の50s、闘争の60s、幻想の70s、葛藤の80s、喪失の90s、不信の2000s、分断の10s。時代を彩る映画を通じてアメリカ社会の背景、大衆文化を眺める。好きな映画に別の意味付けがなされる「なるほどね」感。2025/01/26
Satoshi
13
超大国アメリカの変遷を映画にそって解説する。見ていない映画もあったので、レンタルしようかと思う。物質主義に傾倒している社会は分断が進む。大衆は疑問を抱きつつも、その日を暮らしていく。映画はその日々を様々なテーマで描いていく。2023/04/04
スプリント
13
映画から読み解くアメリカという国の隆盛。 幼少のころ娯楽として楽しんでいた映画もその時の時代を色濃く反映していたのだなと実感。2023/03/22
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