新潮文庫nex<br> すべてはエマのために(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
すべてはエマのために(新潮文庫nex)

  • 著者名:月原渉【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2023/06発売)
  • 新潮社文字ものほぼ全点 ポイント50倍フェア(~2/13)
  • ポイント 350pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101802664

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内容説明

ルーマニアの首都ブカレスト。リサとエマの姉妹は、ドイツ軍の侵攻から逃れるために、地下水道に迷い込んでいた。その深奥で、傷ついたルーマニア兵と出会う。唐突に語られる想い人への言葉と、渡される指輪。それがすべての始まりだった……。2年後、看護婦になったリサに、ある名家から仕事の依頼が届く。雪に閉ざされた邸で目撃した〈仮面事件〉とは――。すべては彼女のために。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

67
「○○館の殺人」ではないけど(まあ、1作目タイトル違うし)使用人探偵シズカシリーズ(医者だけど・・・あれ、同一人物?)??何故遺体に仮面が被らされたのかや動機の背景には納得(ただし密室は・・・まあ、いいか)。このシリーズ、物語が進むごとに百合描写の筆が乗ってる感が強いし、あらすじだけでも強いけど正直、真相より舞台の雰囲気やそっちの方がそそられるとは・・・(目をそらす)はい、そっちの方が好きですよ!2023/08/03

よっち

42
第一次大戦。ルーマニアの首都ブカレスト。リサとエマの姉妹は、ドイツ軍の侵攻から逃れるために、迷路のような地下水道に入り込んでいた。その深奥で、傷ついたルーマニア兵と出会う物語。力を振り絞ってリサに指輪を手渡した見知らぬ兵士。それは全ての謎の始まりで、2年後、看護婦になったリサに地方の名家から届いた仕事の依頼。。謎めいた邸で目にした黒いドレスの令嬢、仮面を被った死体。陰惨な時代背景も影を落としながら思わぬ人物の登場もあって、全てが繋がってゆくその結末を考えると物語の構成が上手くハマりきらなかったですかね…。2023/07/26

さとか

42
第一次大戦後の、まさに東欧諸国が混乱の最中にあったルーマニアでの旧家で、奇妙な連続殺人事件が起こる。首都から看護婦として雇われたリサは、そこで数々の謎を目撃することになるが…。序盤は良かった‼️ルーマニアの陰鬱な空気がうまく書かれてると思ったのに!途中からシズカ(他作の使用人の…?)が医者として登場、このあたりから物語全体の雲行き怪しく😅近代東欧の邸宅での事件といえば、やはりゴリゴリの重厚な正統派を期待してしまうのに、なんか変にこねくり回されてる感じ…。前作の「九龍城」が良かっただけに、残念すぎる。2023/07/03

assam2005

26
第一次世界大戦末期のルーマニア。戦禍を逃れて生きるリサとエマの姉妹。看護師となったリサにとある名家から看護師としての仕事の依頼が届く。病に冒されたエマを救うため、一縷の望みを託して、雪に閉ざされたロイーダ家へと向かい、仮面事件に遭遇する。身近な場所で当たり前のように人が殺され死んでいく。戦争が引き起こすものは人が人を殺すことだけではなく、いろんなことに影響を与える。日本だけでなく、生きていて欲しいと思っても言えない空気がここにもあった。「すべては彼女のために。」この言葉に全てが集約されているように思う。2023/08/02

おうつき

21
第一次世界大戦下のルーマニアが舞台。この著者の作品を読むのは初めてだが、シリーズ物の中の一作ということで良いのだろうか?戦争という極限状況下で起きた悲劇の物語としては良かったが、やりたい話の為に謎解きや細かい部分が強引になってしまっている感は否めない。舞台の雰囲気や情景描写が良かっただけに、後半部分は少しがっかり。タイトルについても、最後まで読んだ上でもピンと来なかった。確かにエマのためではあるけど……。2023/08/31

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