新潮文庫<br> この気持ちもいつか忘れる(新潮文庫)

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新潮文庫
この気持ちもいつか忘れる(新潮文庫)

  • 著者名:住野よる【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2023/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101023526

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内容説明

毎日が退屈だ。楽しいことなんて何もない。授業を受けるだけの日日を過ごす男子高校生のカヤは、16歳の誕生日を前に謎の少女チカと出会う。美しい目を光らせ不思議なことを話すチカ。彼女は異世界の住人らしいのだが、二つの世界では奇妙なシンクロが起きていた。そして、チカとの出会いを重ねるうちカヤの心にはある変化が起き……ひりつく思いと切なさに胸を締め付けられる傑作恋愛長編。(解説・菅波栄純)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルティ

240
あまりにも主人公カヤが無気力無関心で自分も人もつまらないと全てを見下しているので、その思考は間違ってないけど巻き込まれて嫌な気分になった。でもチカを好きだった時と沙苗に殻を破られてからの感情の変化は文章でも表されていていい方になった。すごい話だった。あとTHE BACK HORNとの完全音楽コラボがいい。こういうメディアミックス企画をいろんな人がたくさんしていってほしい!「「私達には、誰かの全てを分かってあげることなんて出来ない。全てを肯定してあげることも出来ない。出来るのは横に並んで歩くことくらい」」2023/09/02

よっち

39
退屈な日常に絶望する高校生のカヤ。彼の前に現れた爪と目しか見えない異世界の少女・チカと出会い、真夜中の邂逅を重ねてゆく青春小説。生きていることに希望を見いだせないカヤが偶然であった少女の存在。互いの世界に不思議なシンクロがあることに気づき実験を始める二人。かけがえのない日々で大切な存在だからこそ、どうしても許せないことがあって、それがあっさり失われてしまう恐ろしさを何度も突きつけられましたが、だからこそ忘れてしまおうとせずに手放さなくて良かった、そう思える時がいつか来ることを願わずにはいられませんでした。2023/06/27

楽駿

32
新潮の100冊/2023。品川図書館本。The Back Hornという音楽グループとコラボした作品。私には、この作品も、音楽の方もあまりしっくりこなかった。若き日に、絶対、ただ一つの恋と思ったとしても、その激しい思いも、消えてなくなる事はなくても、静かに風化してゆく。人は、過去にのみには生きられない。今を生きていれば、過去の友人や恋人は、次第に遠ざかっていく。言いたい事は解るが、前振りが長すぎたのかも。2023/07/31

ひめありす@灯れ松明の火

27
【新潮部2023】実質的な痛みのない青く透明なイニシエーション。何もかも知ってる振りして傷つかないで。偉そうにしないで。読む人の年齢やバックグラウンドによっても捉え方が違うのかな。2023/07/11

Gonzou82

24
タイトルが素晴らしい 最初はSF作品かと思いましたが、巻き取りがなく、タイトルで締めたのが良かった。なんて陰鬱なキャラ何だろうと最初はひいて読んでましたが、彼女の有り得ないポジティブさが良かった。リアルでいたら最高の女性です。2023/08/25

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