内容説明
全米で映画化!驚くべきノンフィクション。
緘黙を続ける少女たちの膨大な手記を読み解き、
沈黙の裏に潜む心の真実を克明に描き出す渾身のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
37
邦題はこの双子を表すのにふさわしい言葉だ。二人の無邪気で純粋な「世界」が、学校やいじめのせいで唯一の「楽園」となり、同時に監禁場所となってさらに二人を孤独にし反社会的な存在にしていく過程を呆然と読んだ。そんなに難しい謎ではないと思う。この双子に必要だったのは、優しく二人を受け止めてくれる学校や友達、先生だったのではないだろうか。著者の存在がその証明だ。「二人」の長い友情こそ、治癒の原動力なのだと感じた。2024/10/29
ばんだねいっぺい
30
書店で眼をつけていて、古本屋で見つけるやいなや、購入。双子にまつわる数奇な運命の物語というべき圧倒的なノンフィクション。気になっているのは、この沈黙が他者のいない、そして規範のない二人だけの世界を構築した方法論ではなかったかということだ。2024/07/28
原玉幸子
17
数々の賞や映画化された事実からすれば、この姉妹の辿った運命は、素敵な、或いは劇的なストーリーと言うべきなのでしょうが、率直に「うーん、そこに心を震わせる感動があるのか」です。確かに不幸だった境遇ではありましたが、姉妹の才能に光る原石がある様に描かれていることにも「そこまで立派?」と思うし、二人が辿った人生の若気の至りや無軌道振りを、寛容に受け止めることが出来ず。「人は其々事情を抱えて生きている」とは思いますが、二人の物語の経緯も結論も、感心や同意するものではありませんでした。(●2024年・夏)2024/07/15
葵
16
互いにしか通じない秘密の言語を作り、それ以外の他者とはコミュニケーションを拒絶してきた双子。悲嘆と悔恨、失意と諦念、贖罪と救済、停滞と再起。2人の日記からは絶え間なくこういったものを感じる。彼女たちはこんなに多くを語り、途轍もなくクリエイティブな才能があったことがわかるのに。互いへの愛憎の念を高めながら、重大な犯罪に手を染めるに至ったのが何とも哀しい。どこから取り返しがつかなくなってしまった?結局統合失調症ということで結論づけられてしまうけど、双子の禍々しさってなんとなくあるよね。不謹慎だけど魅せられた。2024/03/05
mustache
3
重い話だが、衝撃的なオチがあって感動する。30年前の同名のノンフィクションの増補版。2023/06/03
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