市川房枝、そこから続く「長い列」──参政権からジェンダー平等まで

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市川房枝、そこから続く「長い列」──参政権からジェンダー平等まで

  • 著者名:野村浩子【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 亜紀書房(2023/05発売)
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  • ISBN:9784750517896

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内容説明

「私は憤慨しとるんですよ」

ジェンダー平等後進国といわれる日本で、100年前から女性の地位向上を訴えていた人がいた。

戦前は男性にしかなかった「女性の参政権」を求め、戦後は無所属の参議院議員として人びとに慕われた。

国際社会の外圧を使い、データを揃え、仲間を募り、社会に波を作る──市川房枝の方法論はいまも褪せない。

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戦前は平塚らいてうと組んで、女性の参政権を獲得する運動をはじめ、戦後は、参議院員として、女性差別撤廃条約批准を推進させ、男女雇用機会均等法の成立を後押しした。

戦前の米国行き、ILO(国際労働機関)事務所勤務、独立して婦選活動、終戦後の公職追放、60歳で参議院初当選、87歳で全国区トップ当選──。

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いまよりさらに男尊女卑、性別役割分業意識が強い時代にあって、どのように社会を動かそうとしたのか?
そして今、彼女の願った男女平等は、本当に達成されているのか……。


〈働く女性のトップランナーとして、市川房枝87年の生涯をたどる〉

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【目次】
■はじめに
序章…………国際連合と日本女性をつなぐ
第1章………「農家の娘」が一四歳で米国留学を目指す
第2章………平塚らいてうと女性の参政権をめざす協会設立
第3章………アメリカへ渡る
第4章………ILO職員として女性の労働現場を歩く
第5章………戦前の「婦選」活動
第6章………戦争を生きぬく
第7章………公職追放と参政権獲得と
第8章………無所属の参議院議員として
第9章………「政治と金」に抗して
第10章………市川房枝のジェンダー政策
終章…………ジェンダー平等に向けての「長い列」
■おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Jessica

5
冷静に、データを集め、感情に流されず問題に向き合う。 戦前は平塚らいてうと、戦後は参議院議員として、自らの命をかけて女性の参政権を勝ち取った本作の主人公が憂いた未来がそのままになっているようで残念でなりません。その後に続く女性たちの紹介である最終章に続くまで大変勉強になった本作でした。 2023/10/18

Yoshiko

4
市川房江について、知っているようで知らなかったことをたくさん学んだ。市川がくぐりぬけてきた数かずの論争の大部分は、亡くなって40年以上たっても構図がほとんど変わらないことにも驚く。市川の戦争協力責任や平塚らいてうとの軋轢などついては、それらのテーマを深掘りして批判的に追いかけるのではなく、全体の流れに位置付けて温かく描いている。 やや違和感があったのは、本書が末尾で取り上げたのがたかまつななだったことである。彼女には相当危うい言動もあり、市川房江の流れを汲むと認定するのにふさわしいか疑問が残った。2023/06/07

takao

2
ふむ2024/01/12

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